愛ミさんの小説練習帳

満月 愛ミ

001 君の名前

 下弦の月が顔を出す、仕事帰りの夜の交差点。

 青に変わった信号機からはリズミカルな音楽が流れ、街中は沢山の人々の交差が始まる。

 直之は長時間に渡った仕事後の空腹を感じながら歩いていた。


「あれ?」


 直之は女性か男性か、とにかく誰かとすれ違った時に急に声をかけられ、思わず横断歩道を渡る途中にもかかわらず足を止めた。

 周囲の人々はそんな直之を迷惑そうにチラリと見ると足を止めずにそそくさと歩いていく。


「ん?」

「あ! やっぱ直之じゃん」


 直之と呼んだのは、茶色でロングコート、そしてロングブーツを履いた女性が立っていた。黒髪のショートカットで、唇はほんのりピンクに煌めいている。

 自分の名前を知ってるだなんてと驚くのは、その女性がただ単に可愛いということからではない。

 直之が声をかけてきたその女性に覚えがなかったからだった。





 ❀❀❀


 愛ミさんの雑記①

 実は道を歩いていてよくあるのです←

 相手は自分を覚えているのでしょうけど、

 自分が相手を覚えていない事が多くて(´・ω・`)

 とりあえず、「私忘れっぽくて;すみません、きちんと思い出したいのでお名前を教えてもらってもいいでしょうか」と、聴くようにしています(ㆁωㆁ*)

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