CORE系統解説

 CORE能力は心臓より下の器官に由来する能力であり、以下の4つの系統に区分される。


1.M-Move

2.L-Location

3.B-Body

4.G-Genelate

 それぞれの特徴は以下の通り。


1.M-Move

 移動に関する能力が属する系統。主に高速での移動、瞬間移動が分類され、この系統の能力による移動は、身体能力や負っているダメージによって影響を受けず、常に一定となっている。また、移動する効果やさせる効果は後から発動した物が前から発動している物を上書きする。


 C-01-M『ジャンプ』は好きな方向に高速の跳躍が出来る能力で、その代わり1度だけという回数制限がついている。一方でC-22-M『スライド』は足を動かさずに地面を滑るように移動する能力で、速度は一般人の全速力と変わらないが、体勢を問わず、また疲労も無いという利点がある。


 この系統の能力は、主に相手の攻撃を回避するのに役立ち、自らの攻撃を決める為の補助的な役割も果たす。対戦相手との間合いは戦闘において非常に重要な要素であり、この系統の能力でイニシアチブが決まると言っても過言では無い。


2.L-Location

 戦闘エリアその物を変更する能力。元々の戦闘エリアは対戦する2人以外には何も無い空間であるが、そこに地形を発生させ、地形に由来する物も発生させる。戦闘エリアに際限が無くなる能力も多いが、その場合時間経過と共に決着をつける為のギミックが用意されている為、お互いが無限の空間を逃げ回って勝負が終わらないという事態にはならない。この能力で戦闘エリアを変更した際、両者の位置関係は通常リセットされ、試合開始時と同程度になります(現時点での例外は『ケージ』のみ)。


 C-02-L『海帰』は戦闘エリアを海中に変える。水の中である為身動きが取りづらく、戦闘は強制的に3次元的な物になる上、呼吸にも制限が設けられる。一定時間が経つと凶暴な人食いザメが投入される。C-18-L『ケージ』は逆に戦闘エリアが段々と狭くなっていく能力。こちらは狭さに下限があり、最終的に2人ともを押しつぶす事にはならないが、逃げ場が無くなるので決着はつく。


 この系統の能力は、単独では発動者にのみ有利に働かない。戦闘の前提条件を変えるだけなので、他能力との組み合わせがなければ勝利を呼ぶ事は出来ないだろう。また、両者がこの系統の別々の能力を発動させた場合、両方の性質を持った戦闘エリアに変更される。例えば、C-02-L『海帰』とC-07-L『台風』で巨大な渦潮のある海や、C-15-L『地雷原』とC-18-L『ケージ』で壁と床に爆発物の埋まった狭いエリア等になる。


3.B-Body

 主に肉体の機能を強化したり回復したりする系統。肉体の強化度合いは能力によって違うが、基本的には条件が厳しい能力ほど大きく強化される傾向がある。身体能力の強化が近接戦闘に与える影響は大きく、この系統の能力を持つ者と持たない者が単純な殴り合いを行なった場合、結果は明らか。


 C-04-B『代償強化』はこれ以外の能力のどちらか1つが発動不可になる代わりに、永続的な身体能力の強化を得られるバフ能力。実質2つの能力で戦う事になるのが弱点だが、短期戦長期戦どちらにも適正があり攻防一体型の能力となっている。C-03-B『ノーペイン』は、身体能力こそ強化されないものの、痛みと疲れを感じなくなるという効果を持っている。腕力が強くなった訳ではない為、圧倒的な効果がある訳ではないが、それでも近接格闘において痛みを無視する性質は一方的に有利になる能力となっている。


 肉体全体が強化される為、非常に応用力があり、決定打にもなりうる系統ではあるが、ただ強くなるだけなので、距離をとっての攻撃やトリッキーな能力には弱い面もある。


4.G-Genelate

 非生物を召喚するA-I系とは違い、こちらの系統は生物を召喚する。召喚された生物は基本的には生物自身の意思で動き、発動者とは独立した存在であるが、C-G系能力の持ち主は自身の召喚した生物に命令が出来るという特性を持っている。これは能力の発動としては扱わない。


 出せる命令については生物の知能によって異なる。大きく分けて動物と人間があり、動物は「倒せ」「来い」「逃げろ」等の単純な命令しか理解出来ない。一方で人間は「背後を取れるように立ち回れ」や「しばらく目をつぶって耳を澄ませ」といった複雑な命令に対応出来る。また、召喚された生物は命令には絶対服従であるが、「自殺しろ」という命令に答えられるのは人間だけである。


 C-08-G『番犬』戦闘用に訓練された犬を召喚する。1度発動してから間を置けば再度発動出来、時間さえあれば無限に犬を増やせる。C-16-G『用心棒』は身体能力の強化された人間を召喚する。非常に強力ではあるが、用心棒が死亡した時、発動者も共に死亡するというリスクもある。


 戦闘を制するのに数は非常に有効な武器となる。とはいえ、本体である発動者が死亡した場合、その時どれだけの生物を従えていようと敗北に変わりはない。かといって召喚した生物だけで戦わせて発動者の安全を確保するのでは数の有利が生かせない。他能力との組み合わせを考慮し、作戦を立てる必要性の高い系統と言えるだろう。

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