第33話 ニューデリー空港(国際線)
ニューデリーに着くと、特有の砂ぼこりとスパイスの匂いがする。
なんとなく薄暗い空港では、他よりもかなり緊張する。
いつもニューデリーに到着するのも夜なので、余計になんとなく不安になる。
待合室にもたくさんの人が待っている。フィリピンと同じ状況だ。
待合室から出て、駐車場に向かう途中では、何人ものタクシー運転手に声をかけられるが、とにかく無視して通り過ぎる。
とにかくインドは混沌としている。
とくにニューデリーは入国の緊張もあって、疲労も割り増しだ。
それはインドからの帰国時にも変わらない。
カウンター前の行列には「リコンファームしておかないと乗れない場合もある」というのが嘘で無い雰囲気だ。実際、逆に乗せすぎのためにエコノミー席からビジネス席へのアップグレードの経験もあった。
また、土産店やレストランにしても、どうも胡散臭く感じてしまう。
搭乗案内が割とギリギリで、ちゃんと帰れるかどうかもヒヤヒヤする。
最後に、当時、搭乗の際、手荷物検査で必ず乾電池がひっかかり、「成田で返す」と言われるが、返ってくるかどうかよりも、手荷物検査で引っかかる方が、気分的には落ち込む。
そんな緊張がありながらも、特に日本の航空会社で帰る場合には、「飛行機に乗ったら日本」という感じで、一気に気持ちがゆるむのであった。
そして機内でとても美味しく、安心してコーヒーを飲むと、そこでお腹もゆるんで、毎度、成田でトイレに駆け込むことになった。
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