第7話 オンタリオ国際空港

南カリフォルニアに居たときの、最寄りの空港はオンタリオ空港であった。

いかにも地方空港という感じで小さな空港だった。

空港にボーディングブリッジは無く、飛行機の側まで歩いていき、移動式の階段を利用する。

後に、インドやフィリピンでは何度も利用したが、アメリカ国内では、「国際空港」と名のつくところでそういうケースは無かった。

もちろん国際空港と言っても、経由便の最終地、もしくはメキシコなどの近距離線が飛んでいるに過ぎない。


しかも、この空港から最も多く利用したのがサウスウエスト航空で、指定席の無い飛行機。搭乗手続きをすると整理番号札を渡される。そして搭乗時に、「何番から何番までの人、搭乗して下さい」と呼ばれ、札を回収しながら飛行機に乗り込み、早く飛行機に乗った順に好きな席に座る、というゆるい感じの飛行機だった。


そのせいもあり、オンタリオ空港は、田舎ののんびりとした飛行場という印象を今も持っている。


私が、この地を離れる頃、空港の近くにオンタリオミルズという大きなショッピングモールができ、日本からの観光のコースになったようであるが。

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