エントリー・ザ・スマイル(入学・入部) サーティン!

「………」「………」「……」「……」「……」「………」「…………」「………」「………」「……」

皆シーン。


「はい!拍手!!」

あ。

部員さんの煽りでハッとする。

パチパチ。と、軽い拍手が起こる。

「いったい……」「すげー」

確かにすげー。これはちょっとすごいことだ。

どうやったんだ?


「えっとね、僕は数字がちょっと好きなので、広域視野の訓練をして、量や個数を一度に認識できる7つを基点に早く物を数える練習で今のようなことができるようになりました」

え?ごめん、何言ってんの?呪文?呪文唱えてんの?メラ唱えてんの?

「いろいろ便利になるよ?大人数で何かを分けないといけない時とか、テスト問題の数の把握からペース配分の組み立ても早くできるし」

へぇ…………便利か?

「まぁこんな風に、透視や予知まではいけなくても訓練していろいろ伸ばせる能力…才能かな?いや、……可能性が人間にはたくさんあると考えている。一人一人違うから本当に得意だったりするものを見つけるのは大変だけど、瞬間記憶とかは才能よりも練習と訓練だから3年じっくりやってればなんとかなったりするよ?」

「つまりここは能力開発部ってわけだ」「勉めて強める。勉強部ってのは間違いじゃない」

へぇ……。

「僕らで用意する練習や訓練方法は主に身についたら勉強がはかどるタイプで構成されてる。だからここに入部した過去の先輩とかはいい大学にけっこういくね」

「まぁ真面目な人だけだけどな」「実際は…」「まぁ…」「なー…」

??

「最後に伝えとくべきことで、この部は基本兼部が認められている、というかしといた方がいい。才能発掘という点ではやはり3年間でも難しいものがある。この部でいろいろ試すより外で触れたり好きなことを追究する方が自ずと見つけやすい、というのが顧問の先生の考えなんだ」

兼部できんだ。

「だから他の部より気軽に入ってくれていい」

「別になんか身につかなくても定期的にテストとかもしないから」「大会もないし」「みんな自由にやってる」

「まぁ、たいていみんなこれだけは身につけてくね……」

????

「ステルススキル」

「部長、幽霊部員って言ってください」「ただでさえしょうもない部なのに…」「昨日だだ滑りしたのによくやるわ」「逆に尊敬」

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