世界の終わりの図書館:2
ここは、世界の終わりの図書館
普段は1人の少女とネコしかいません
でも、今日は訪れるひとがいるみたい
『ひそひそ、ひそひそ』
図書館に唯一ある机に、2人の男のひとが集まって、話していました
片方は、黒髪の人間
もう片方は、耳のとがった魔族
なんだか、秘密のお話をしているみたい
『それで、おたくはなんだっけ、あっちとこっちを行き来できる手段を持ってる、ということか?』
『ああ、そうだ、
と言われて、耳のとがった方の男が、少し考える仕草をします
とん、とん
『ごめんなさい、もう閉館なの』
肩を叩かれて、人間の方の男はびっくりしたような顔をしました
『あ、ああ、もうこんな時間か、ありがとう』
男たちが帰ったあと、少女は不思議そうに
『それにしても、初めて来たひと達なのに、ずいぶん長くいたわねえ』
と言いました
その側では、ネコが男達が帰った方角を見て、うなっています
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます