探偵さんとの出会い:後篇

少年りょしゅうは昔の夢をみている

少年は政財界にそこそこのコネクションがあったらしい父親に、母が虐待するのを見せられながら、

自分も虐待ネグレクトされていた

そうして母親をイジメ殺されたあげく、10歳しか年の違わない彼の愛人と暮すように言われた時、ついに家を飛び出した

そうして、街をさまよっているうちに、彼はこの都市異世界に来ていたのだった

そうして、今はサルのように見世物にされている

が、彼は今のこの状況に安堵していた

ここではがいないというだけでくつろげる




さて、ある日のこと、少年はある男を出会う

探偵その男は、彼にこう言った

『なに、僕は君をスカウトしにきたのさ

こんな牢獄あなぐらで動物園の動物みたいに過ごすより、

衣食住完備で、僕の仕事を手伝ったほうが、間違えなくいいと思うがね』

『ほんとう?』

と少年が問うと、探偵は自信たっぷりに

『ああ』

とうなずいた




これが探偵生活破綻者少年その相棒の出会いだった

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