忍者時代8

きっと私は誰よりも先にあの人、そう朔夜兄さんだけは守らなければならない。だって私の生きる希望であり、意味でもあるから。

「朔夜兄さん隠れて敵だよ」

私達は二人で起きてしばらくの間話していた。すると庭の方から私の味方ではない人間の気を感じたので私は朔夜兄さんを隠すために術を使った。

「土よ我が命により大切な人を守る盾となり たまえ」

私は土で朔夜兄さんを囲い、何も聞こえないようにした。

「そろそろ姿を現さないとこっちから殺しに 行くからな」

「そう急かすななよ源の忍」

「自らお出ましのようだな。一体この屋敷に 何の用事だ」

「もちろん一族もろとも焼き尽くすことだ」

敵は十数人ぐらいだった。

「水よ我が命によりこいつらを平野へと押し 出せ」

私は先手必勝で敵が油断している間に戦いやすい場所まで術を使い移動させた。

「おや、口ほどにも無い強さだな」

「う、うるさい!!お前らやれ」

私はクナイを全てよけクナイを五本投げた。

「ぐはっ」

見事五人に命中し残る敵は七人となった。

「木よ我に力を彼の者に罰を」

敵は術で植物を操り私を捕らえて空中に縛り上げた。

「どうだ苦しいか?」

「残念だったな。私の真の力を特別に貴様ら に見せてやろう」

私はくい込む植物のツタなどの痛みに耐えながら術を使った。

「火よ我が命により我を縛り付ける枷を焼き 尽くし奴らに鉄槌を下したまえ」

植物を全て焼き尽くし敵にも火を付けた。

「て、撤退だ」

「あんたは逃がさないからな。大人しくつい て来い」

「お前火の里の最後の生き残りか?」

「あぁそうだ。私の昔の名前をその様子じゃ お前は知っているようだな」

「雪火だろ。この涙も感情も無い化け物が! こっちに来るな」

「大人しくしろよな」

こうして私達の戦いは人質を捕獲し終わった。

「兄さん少し長くなってごめんね」 

私はすぐに兄さんを囲いの中から出した。

「それはいいがもう次の予定まで時間が無い から急いで行こう」

「いつもより速めに歩くね」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る