第9話 九の神獣
1日1話上げられたら良いなぁと言う希望は直ぐに儚く消え去りそうです()
まぁ色々あったが、あれから俺は
まず、神獣はこの世界を作った女神ティファニーが一番最初に作った生き物だそうで、神様の代わりに世界の調和を保つ権限を持って生まれてきたらしい。ただ、長寿だが老いて死ぬ事は自然の摂理であり、不老不死は存在しないんだとか。そんな者が存在すれば世界のバランスは崩れるだろうとフィオナが言っていた。
だから神獣が死んだ時、その骸から卵が生まれ、力が受け継がれて行くらしい。
でも卵から生まれるにはやはり時間がかかるらしく、その穴埋めを他の神獣が行わなければならない。その為、神獣は必ず対になる者がいて、どちらかが欠けても大丈夫な様になっているみたいだ。
この世界にいる神獣は九種類いる。
俺達、月と太陽を司る
星を司る
天と地を司るペガサスとユニコーン。
海を司るリヴァイアサンとヨルムンガンド。
そして、生と死を司る一対のウロボロス。
ウロボロスについては頭が二つある西洋のドラゴンの姿だとか、二体の東洋の龍が絡み合った姿だとか、著者によって色々違いがあったがこの世界では後者が正解だ。
ただウロボロス達だけは特殊で、二体揃っていないと存在出来ない為に二体同時に死に、すぐまた新しく生まれてくるらしい。
話を戻すが、こういった対になる者がいる為、それぞれの国は必ず二体づつ祀っているという事になる。
だから別に俺達が特別な訳ではないのだとか。
そして普通なら神獣は卵になってから数年で孵化するのだが、何故か俺だけ十数年かかったそうな。これは世界が出来てから初めての事で、フィオナも何かあったのではと焦りを感じていたらしい。俺がフィオナに、神獣とは前世の記憶を持って生まれてきたりするものなのかと聞いた時かなり驚いていた様だから、前世の記憶が残っているのは多分俺だけであり、もしかしたらそれが原因なのかも知れないと思う。
まぁ、フィオナが無事に生まれてきてくれて良かったと俺の誕生を喜んでくれたから別に良いけどね。
それにしても……
「もふもふがいっぱいだ!!」
…ゴホンッ、つい自分の部屋でガッツポーズを掲げながら叫んでしまった。
だってだって、毛玉な玉兎だろ?まだ見たことないけど白黒のもふ狐が二匹だろ?ペガサスとユニコーンは馬だから、きっと鬣がもふもふしているに決まっている。
リヴァイアサン、ヨルムンガンドの二匹は竜と蛇だからきっと鱗の触り心地が良いだろうし、ウロボロスは龍だからこれまた鬣もふもふ……。
ふっふっふ、夢が広がるぜ!!
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