第6節
困ったことになった。
お前は本当に気まぐれというか、
阿婆擦れとも言うか。
またそっぽを向いてくれたね。
ちっともお前に近づけないよ。
駄馬はまた言うことを聞かなくなり、
できたことができなくなった。
スランプというものか。
お前まであと少しで、
こんなにももどかしい思いをしようとは!
まるで、お前がまだ僕のことを、
未熟すぎると言わんばかりに、
駄馬が僕を振り落とす。
ああ、阿婆擦れのユニコーン!
困ったことというか、
困った子だ。
だが、覚悟しておくことだ。
前にも言ったろう。
僕を魅了して離さない。
その責任は、
必ず取ってもらう。
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