ユニコーン贈歌
時化滝 鞘
第1節
お前は突然、僕の目の前に現れたね。
何の前触れもなく、
まるで、今までずっとそこにいたのに、
僕の方がずっと見逃していたかのように。
一目惚れしてしまった。
お前の美しさに。
その姿は、他の駄馬どもと比べても、
いかほどもかすみもしない。
罪なきその身でありながら、
罪なほどの美しさをたたえる、
僕を魅了したユニコーン。
お前は僕に、一つの決心をさせた。
お前を手に入れる。
僕はそのために辛苦を飲む。
それでも、お前を手に入れたい。
僕をそうさせるまでに魅力的なお前は、
やはり僕を魅了したという一つの罪を犯した。
責任はとってもらおう。
いずれ、お前を手に入れたら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます