第90話テロリスト


「わたしは!この世界から戦争をなくす事を誓う!」


水原咲


19歳にして革命家。



「水原咲、ネットで拡散してますね。」


「誰?」


太郎は、こたつに入ってミカンを食べながら野部に聞いた。


「革命家美少女ですよ。」


「ジャンヌダルク二世?」


「まぁ、そんな感じです。」



「ふーん、面白い子だね。話してみたいな。」


「珍しい、木村さんがそんな事言うなんて。」


「そう?」


太郎はコタツで寝始めた。


「木村さん、この水原咲ってネットで調べたら木村さんのファンみたいたいですよ。」



「変わった子だね。メールしてみてよ。」


「はい。」


野部は、ネットでコンタクトを取った。


すぐに返信が届いて仮眠室に息を切らせながら来た。


「あ、革命少女。」


「木村太郎さんですか?」


「うん、野部ちゃんも革命少女もコタツに入ってミカンでも食べようよ。」





「感激です!平和の象徴の木村太郎さんに会えるなんて。」


「いやいや、俺は、平の刑事だからさ。」


「そんな謙遜するなんてさすがです!」


野部は、吹き出して大笑いした。


水原咲は、野部を指差して「一番弟子ですか?」


と聞いた。


「違うよ、これが木村太郎だよ。」


太郎は大笑いして野部を指差した。


「え?」


水原咲は、混乱している。



「その志しは良いけど大丈夫?」


「はい。」


コタツに入って3人はみかんを食べ始めた。


そして次の日から水原咲は仮眠室に住み込み始めた。





「咲ちゃん、何勉強してるの?」


仮眠室の机で咲は問題集にペンを走らせている。


「わたし、警察官になります。木村さんみたいな刑事目指します!」


「え?」


「木村さんが独身なら結婚したいけど既婚者なんで刑事の相棒になろうと思って。」


「へぇ、すごいね。頑張ってね。」


「はい!」





「木村さんってイメージが違いました。」


「ん?」


咲は、髪の毛を触って言った。


「恐い人だと思ってました。」


「平和主義者だよ…。」


太郎は笑いながら言った。


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