第88話あずあず


「ただいま~あずあず。」


「太郎お帰りなさい。未来も待ってたよ。」


梓は、実家の近くの病院で未来を出産していた。


最初は、赤ん坊が苦手だった、太郎も馴れてくると愛娘の笑った顔にデレデレだった。


「そろそろ警察官に復帰したいんだけど。」


梓は太郎の顔見て言った。


「え?」


「未来は、保育園に入れるから。」


「分かった。送り迎え俺が行くし。」


「良かった。反対されると思った。」


「あずあず、復帰させないと交通課の連中に睨まれるし…ね。」


太郎は、未来を抱き上げながら言った。






「喜多島さん元気?」


「相変わらずだけど、最近機嫌良いね。」


「緑が言ってたよ、家の中に子供が二人いるみたいって。」


「春男ちゃんもワガママだからね。」


未来の側にルナとレナが近づいて来た。


「留守番ご苦労様。」


梓がルナとレナの頭を触った。

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