第79話自首
「木村さん!自首してきましたよ!」
「やっぱりね。」
太郎は、野部と取調室に向かった。
「元気だった?」
「…。あんたを殺しに来た。」
「俺の命なんていつでも良いけどバラバラ殺人事件はやりすぎじゃない。」
「サイコパスなんだよ。わたしは。」
「本当のサイコパスは自分がサイコパスとは言わないよ。」
「じゃあ、わたしは、何だ!」
「うーん、愛情不足で育てられた枯れそうな木かな。」
彼女は黙りこんでしまった。
「でも、何で自首してきたの?」
「…。」
「そっか罪の重さに耐えきれなくて自首かな?」
「…。そんな事ない。」
「君がした事は罪深い。でも、ネグレクトだと裁判で情状酌量になるかもね。」
太郎に彼女は突進してきて首筋を噛んだ。
「君の気持ちが晴れるなら噛んでいなさい。殺したって良い。」
しかし、彼女は噛むのを止めて泣き始めた。
ずっと殺人衝動という病気を隠してるのは辛かっただろう。
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