恋と欲す
白咲葵
第1話 溢れる想い
「先輩…。先輩の好きと、私の好きは違いますよね」
「そりゃそうだろ。それでも気にはいいっていったんだから」
分かっている、
こんな事がだめなことくらい。
何度も考えたし悩んだけど、私には耐えられない。いっそのことめちゃくちゃになってもいいって思ったから。
「色白いね」
先輩の手が私に触れる。温かい。
吐息が聞こえるほど距離に私は居たかった。
「怖い?」
先輩の目が私を突き通すように向けてくる視線を送る。私はううんと横に振った。
「強がりなんだね、好きだよ」
あぁ、こんな言葉色んな女の子たちに言っている事くらい分かってる。でも薄っぺらい愛情でも私は欲しい。先輩の全てを知りたい。もっと欲する自分を止められない。
「あ、」
もうこのまま堕ちていきたい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます