純白原稿紙吹雪「映画斬鉄剣」
マシゅまろ
(outro)intro
(曲のサビがフェードアウトしていく)
聞いていただいたのは、西野カナさんで「会いたくて 会いたくて」。なんかネタっぽい流れでかけることになっちゃってごめんなさい(笑) ファンの人! 怒らないでね! そういう意味じゃないから、そういう意味じゃ。
(BGM フェードイン)でも、いわゆる純然たるJ-POPがかかるっていうのは、この番組では珍しいんじゃないかって感じですね。……いや、それは金曜日だけか(笑) パーソナリティーがオッサンだからじゃねえか、つまり俺だからじゃねえか、っていう(笑) ……おい、ちょっと、タケ笑いすぎだろ! あー、あー、そうでしょうよ、あなたの大好きなpreciousの皆さんが担当している番組ならよくあることなんでしょうよ……ブースの向こうで構成作家のタケ坊が笑っておりますけでもね……。
っていうかですね、このままだとちょっと誤解されちゃうんで一言付け加えさせていただきたいんですけども、僕はですねぇ、結構好きなんですよ、西野カナさん。というのもですねぇ、ちょうど「会いたくて 会いたくて」がリリースされた頃、多分6,7年前? まだ10年は経ってないと思うんだけど……んっ、2010年、2010年なの? 2010年らしいんですけどね、リリース日が。と、タケ坊の書いてくれたカンペにそう書いてありますけども、その頃ちょうど僕は全ッ開に腐っていたころでしてね……アハハハハ! アハハじゃねえよっていう(笑)。まあ度々あちこちでお話ししている通りですね、完全なスランプにハマっておりましてですね、もう断筆しようかなんつってグダグダしてたわけなんですよ。
全然働いてなかったわけじゃないんですよ。ありがたいことにですね、そんなクズみたいな僕にも優しい手を差し伸べてくれる人達がたくさんいてですね、ちょっとしたコピーを書かしてもらったりだとか、編集さんの真似事みたいなことをさせてもらったりだとか、ゴーストなにがしみたいなアレとか、まあなんとかそんなこんなで糊口を凌いでいたわけです。本職の小説なんぞ全く手も付けず(笑)
もうさ、目の前のタスクだけをできる限り早く終わらせてさ、んで「横になりてーっ」て思いしか無かったわけ。でさ、そこでこう人生を変えるとまでは行かないけどさ、そん時も音楽だけは聞いてて、ほら、僕音楽とか、んっんっ、(いい声で)音楽とか好きじゃないですか。アハハハハハ! でさ、なんかカウントダウンテレビとかはずっと見続けてたし、J-POPシーンとかも全然普通におっかけてたんですよ。今思えば、あれがアイドルにハマったきっかけでもあったかなー……ま、それはいいや。
んで、いい曲だなーと思った曲とかはさ、片っ端からipod shuffleに入れて、作業の合間とかに聞いてたんだけど、そん中にさ、この曲入れてたなーっていう。僕はその時初めて西野さんの曲を聞いてですね、キレイな声だし、女の子らしい曲だなーって思ったんですよね、甘酸っぱいさ。
あとさ、よく「震える」とかってネタにされがちなこの曲なんだけどさ、西野さんはね、例えば「君って 君って」って言った場合でもさ、ニュアンスとかその時こめられて想いとかが一度目と二度目の「君って」っていうのは違うことがあるわけじゃん? そういうのを大事にしたい、ってのを聞いたことがありますよ。僕は震えるって表現、とても素敵だと思いますし、物書きとして見習いたい感性だと思っています。
まあ当時は単純に聞いてて心地よい、ってんで聞いてたんですけどね。なんで僕はですね、意外と西野カナ、好きなんですよねー。
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