猫を助けたら逆にトラックにひかれて死んだら転生した結果猫の王になってやばい

星ぶどう

第1話えぇ!俺にゃんこになってるやん。

 俺はあーあーっと背伸びしながら、朝七時頃に太陽が光をかざし目や眠気を少しやらわげてくれているのを感じてた。かんただ中学校に登校していると、並木道にものの見事な桜が咲くのを俺は待っていて

 「もうすぐ春ですねぇ♪」っと思わず口ずさんでいた、黒い髪がボサボサになっていくら櫛で整えようとしてもものの見事に反抗してくる、俺の髪は反抗期らしい。

 アスファルトを古ぼけた靴でパコパコ歩いていると同級生がガヤガヤ冗談や、叫びながら歩道の柵に股がっていたい、いたいっとひょうきんなのか受けをねらっているのか、____俺は馬鹿だっと思っていた___ふざけていた。

 そんな奴らを無視して、歩いていると車道に白い猫がてくてく歩いていた、何気なくその猫を見ていると、向こうから大型のトラックが近づいてきた。

 トラックの運転手は小さい猫は見えない、俺は咄嗟に体が動いていて学校の鞄を放り投げた。

 ドッサっと鞄は虚しくアスファルトの灰色で硬い地面に落ちて、それと同じくして俺は猫を歩道に投げると、トラックが俺の目の前に巨大な壁が近づいてくるように突進してきた、けたたましくクラクションがなり響いた。俺は避ける事もできずに、ただ転がっているだけだった。

 死ぬ。

 そう思った瞬間……。


 「起きて」

 ……なんだ? 鈴が鳴るような澄んだ声が俺の耳に響く。

 「大ちゃん、起きて」

 目をうっすら開ける、シンプルなスモックを着ている女の子がいた。

 俺は女の子とは話した事はあまりないのでその子が俺を見ていたのでビックリして「く」の字に腰を曲げて起き上がった、するとギックっと嫌な音を出した。

 「いてて」

 腰をさすっていると、なんだかおかしい。

 えっ? お尻に長いものがある、さらに動かせる。頭にピョコピョコ何かが風に揺れている。

 俺は恐る恐る、その女の子に事情を説明してもらおうとしたが、その子も、何かおかしい、みっ耳が猫の耳だ! 女の子だがひげがある、しかし人間のひげではなく猫の細いピアノ線のような銀色のひげ、左右に三本づつ生えている。

 そして、しっぽがある。

 さらに、周りを見てみると俺は貝塚町にいたはずなのに、青い草原、時々いたずらな風が銀色に草を輝かせて、雲がそのシルエットを草原に写し出し、ゆっくり、ゆっくり移動しながら形を微妙に変えている、そんな草原に座っていた、目の前には猫の女の子。

 俺は驚いた、ここは天国か地獄なのか頭が混乱している。

 目の前の猫耳の女の子はニッコリ笑ってこう言った。

 「あなたは猫のお姫様を助けたお礼に猫神様のご意向により猫族になりました、それにただの猫族ではありません、猫族の王の王ケットシーの血筋の猫ちゃんですにゃ」

 すぐ近くに泉があったのであわてて覗いてみると、俺は彼女と同じように頭に猫耳がありひげがあり、首を曲げれる所まで曲げ、後ろをのぞいてみると長い尻尾があった、それに毛深い。

 服はどこかのファンタジーの貴族が着てそうな深い青の上品な服、腰にはレイピアという細い剣がぶら下がっていて、背も小さくなっていた、女の子を不安そうな目で見ると、彼女は頷いた。

 おっどろきー!

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