【ツイノベ】伸ばした指先は空気を掠めて/もっと俺に構えよ/ありふれた言葉だけど

背中に伸ばした指先は空気を掠めて、虚空を掴んだ。「もっと俺に構えよ」こちらを見ないまま、彼は呟く。きっと本音。ありふれた言葉だけど、いや、そうだからこそ、私の胸をえぐる。放っておいたつもりはなかった。彼のことを思ってしたはずだったのに。別れの空気が部屋を満たす。 #3つの恋のお題

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