第53話 ジョンソン無き体制。
―――済まない。シュタイン。
俺はここでもう終わりだと思いながら、これが殺しや暴露の報いなのだと改めて判明した瞬間だった。
恐らく、俺の死は碌な者じゃないと感じながらも、これで俺は良かったんじゃないかと思った。
「バイバイ。バカ兄貴の共犯者。」
何か、アイツの妹は凄く嫌いだ。
けど、実力は俺よりも遥かに強い。
だから、シュタイン。お前の妹だけは絶対に気を付けろ。
あいつを敵に回すと確実に殺されるとな…。
と、俺はそう思いながらこれで俺の人生が終わりだと思い、ゲオルグ、カミラたちにこの任務を成功して欲しいと思いながら死んでいくのだろうと感じた。
「さよなら…。シュタイン…。カミラ…。そして、典紀…。」
俺の心臓付近に烙印されている破滅の刻が確実に俺を苦しめていると思うならここで死んだ方が良かったかもしれない。
―――僕は現在、
案の定、
そして、僕は変数宣言で英語の部分を全てロシア語やペルシア語に書き換えた。
「これで、変数弄りは完了。次は、効力の変更などを弄れば良いな。」
僕はこれで変数改造は完了し、次に
――う~ん。確かに、防爆装置の設置は完了したが、それでも彼女を止める為の決定的な制度が欠けるんだな~。
僕はドロテアという女性をどうやって止めたいか考えながらも彼女を止めには何か決定打が欠けると思っていた。
「確かに上手くいっている。けど、どうやればあいつを仕留められるんだ。」
と僕は悩んでいた。
「う~ん。」
「クソっ。」
「あぁ、どうすれば良いんだ。」
なかなか、決定打になるものが欠けると感じた僕はこれでどうしようかと思いながら、ここであるプログラムに着目した。
「これは…。」
このプログラムは防爆用のシステム。つまり、これを強化すればそれで彼女を止められる事か…。
ありがとうな。
―――その頃、私はジョンソンというバカ兄貴の仲間を1人殺して、これからアビーム大統領の殺害任務に向かっていった。
今なら、確かに彼を殺せる任務を全うできる。
私はそれを見越してアビーム大統領の部屋に向かって歩いていった。
だが…、
ぶー、ぶー。
突如、警告音が鳴りはじめ…。
「これはどういう事だ。」
「侵入者を発見。更に原子爆弾を所持しているので直ちに防爆型壁を発動します。」
「ヤバい。ここは直ちに去らねば私が逆に殺される。」
と、わたしはこの場から去ってここで去らなければ私の命がないと思い、イラク大統領官邸から立ち去る以外にないと思った。
「あぁ~。結局、私は任務失敗しちゃったな~。」
暫くして…、イラク大統領官邸から脱出して、私は素直に任務失敗をIWCに報告する以外にないと思った。
でも、バカ兄貴の中間であるジョンソンを殺害した報告については報告してもよいかも。
と、それだけは喜んだ。
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