ブラックガヴァメント(暗黒国家)

第51話 電子世界の改変。

　僕に出来る事はこの国の警部電子構文（セキュリティプログラム）を強化し、アメリカからの侵略を防ぐことだ。

　それを防ぐには情報電子（IT）機器を発動しなければ能力を発動する事が出来ない。

「アビーム大統領。情報電子（IT）機器があるなら僕に貸して欲しい。何故なら情報電子（IT）機器がないと僕の能力を発動できないから…。」

「当然だ。君達に救われたんだから俺が救ってやるのが当然の義理だ。だから君に例のエアコンを貸してあげようではないか。」

　成程、エアコンあら確かに機器があるし、リモコンはそうでなければモニターが発動できない事は大抵、分かる。

　なら、このリモコンの電子機器を発動する事で僕は電子世界に突入する事が出来ると思った。

「ありがとう。アビーム大統領。では、カミラ。僕が改造している最中、君はアビーム大統領を見守ってくれよ。」

「分かった。それが私の役目だ。」

「では…。」

　ピッ。

　ブォッ。

　僕はエアコンのリモコンを発動した事で電子世界の突入する事が何よりも重要な行動だったせいか、これからこの…、この世界に突入しないとあいつの妹に殺される事を知っていたので突入するしかなかった。

「ゲオルグ!?」

　僕の身体はエアコンの世界に突入してから意識が倒れ、カミラが叫びながら僕は情報電子機器の世界に突入していった。

　無論、入った情報電子（IT）機器の電源が消えたら元の身体に戻るのを承知で進んだんだから、何とか乗り切り以外にない。

　僕はそう思いながらこれからエアコンの世界に突入していった。

　―――その頃、俺はあいつの妹を探す為に、翻弄していた。

「おい!?ドロテア。逃げていないでさっさと姿を現せ。お前を殺さないとこの任務は帰還できないからな。」

「へぇ～。あんたに私を殺す事が出来るの!?」

「お前。まさか。」

　まさかと思い、背後に向いたら…、俺は恐怖を感じた。

　―――その頃僕は、丁度電子世界に突入し、これから電子構文（プログラム）改変を実行しようとしていた。

　…やはり、この構文配列（プログラムコード）は全てローマ字。とりわけ、英語だけで構成されている割合が非常に大きいな。

　僕はこの世界を構成している配列の大部分がラテン文字、特に英語の影響が非常に大きいと思っていた。

　…英語やラテン文字だけで構成されている電子構文（プログラム）は英語圏の人間には非常に盗聴されやすい。

　だから、まずは、ペルシア語やロシア語、中国語などを入れて、それからそれらの文字でも発動できるようにしなくてはな。

　僕がこの構文配列（プログラムコード）では盗聴される恐れが非常に強いと感じた為、非英語及び非ローマ字の言語でも作動できるように改造すれば、この国や大統領府の防衛は完成する。

　アメリカで情報技術（IT）産業が躍進できたのは当然、英語の影響が非常に大きい事は知っている。

　英語だからこそアメリカは情報技術（IT）産業を有利にしてきた。

　しかし、ロシア語、ペルシアみたいに非英語、非ローマ字なら一気に安全性が向上できる。

　そして何よりもロシア側から相手の弱点について追及する事が出来るからこちらも助かる。

　僕はそう思いながら自分の考えている電子構文を思い出しながら、電子パネルを発動し、これから改造配列（コード）作成を始めた。