第9話 英米仏と自作自演
「つまり、パリの女学生の多くが、
「そういう事。私はそこから逃げる事で精一杯だった。だが幸いにも、パリの街から逃げる事には成功したの。」
(それで、ル・プリュ襲撃事件についても考察するか。)
フランスのル・プリュと言う
(つまり、同時多発テロ事件が自作自演ならあの『ル・プリュ襲撃事件』も自作自演の可能性がある事か。)
俺はアメリカで起きた9・11テロが自作自演だと確信している。同時に『ル・プリュ襲撃事件』も『9・11テロ』と非常に似ていると断定できた。
つまりテロ事件の多くは、西側政府の自作自演である事は大体、想像がつく。
「マリーナ。それでフランス警察は、パリ女学生襲撃事件でどんな対処をした?」
「警察は、その女学生たちを見て見ぬふりをして、見殺しにしたの。」
(似ている。9・11の事件と。)
本来なら多くの命が助かる9・11テロが小型の
WTC崩落と女学生襲撃事件での警察の対処を見るとある共通点が浮かび上がった。
「マリーナ。俺達はアメリカ中心の
「確かに、男子学生の被害が一切なかった。それがどうして分かるの。」
俺はあいつが無事に助かり、他の女子学生が
「被害者は全員、10代後半~20代前半の女性。世界中で
「確かに
俺は
何故ならテロ組織を続けさせるには資金が必要だから背後に誰かいなければ実行できないだろう。
「そして、それらのテロ組織には英米仏やサウジアラビア、紫苑公国が資金援助している筈だ。」
俺は5年間所属していたIWC時代に探っていた資料を思いだしながらあいつにテロ組織の資金援助などの背後関係を語った。
最もその資料を漏らした事がバレた為。俺が捕まった時にその資料はIWCの元に返還されたが。
(それで、あの資料は何処に行ったのだろうか。)
俺はIWCに返還された資料が何処にあるのか解らなかった。
IWCに返還しているのは確かだが、IWCの何処にあるかのが分からないだけ…。
「シュタイン。アンタはその様な資料を見つけられた事、大いに評価しても良いよ。」
マリーナ。俺が資料を見つけただけで評価するなんて…。
「だって、私でさえパリ女学生襲撃事件では逃げる事しか必死に考えてなかったんだよ。それなのにアンタは、資料を一生懸命に探って情報を得た事は凄い事だよ。そんな事はいくら私でも出来ないよ。」
「確かに女子大生だった貴様では、資料探りは難しいかもしれぬ。」
だから…、その違いを知りつつも俺はある事を彼女に言おうとした。
「けど、俺は元IWC職員だ。機密情報をどうやって得て探るのか解っている。」
俺はインターネットの盗聴方法を知りながら、そこからどうやってIWCの情報を探ったのか?あいつはその事を凄く気になっていただろう。
だが、船が走行している内、着実にキューバに近づいている事に俺達は気付いていなかった。
「よしもう直ぐキューバに到着する。貴様等はキューバで治療の準備せよ。」
「よし。シュタイン。これからキューバで治療しよう。」
「済まぬな。マリーナ。」
ジョンソンの案内により俺らは安心してキューバに到着した。
こうして俺は、キューバにたどり着いた事で安心して治療できると思っていた。
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