第2話 若き記者が知りたい事実。
俺は、
だが、希望の声が聞こえてきた。
「シュタイン様。」
とある記者と出会えたお蔭でそれが一瞬、希望に変わりつつあった。
幸いにもアメリカは、権力批判した記者を保護する制度が存在する為、それが俺にとっても安心できる制度だと感じた。
「貴様は誰だ。」
「私の名前は、アレクサンドリア・マリーナ。貴方がアメリカ政府の自作自演テロについて暴露した理由を私は知りたいの。」
「やめとけ。俺はそれを暴露したせいで死刑にされた。貴様がそれを知れば、命の保証がないぞ。」
俺は、自分の命が危ない状況だと
「なる程ね。なら、私の住所と名前、そして郵便番号を載せるから明日もここに来るね。」
「ありがとう。恐らく手紙は安全な情報伝達手段だと思う。郵送だと危ないから貴様が来たら直接渡す。」
「ありがとう。明日も来るよ。」
「あぁ。」
あいつは俺の情報を聞き、これから俺と共にこの国から亡命する方法を考えたのだろう。
アメリカのペンシルベニア州出身でジョージ・ワシントン大学
だが俺は、法学部卒に疑惑を持ちながらも
「よし、これから手紙を書くぞ。」
俺はこの刑務所から脱出できる希望があった為、マリーナに向けてその手紙を書き始めた。
「よし、これにて手紙は書き終えたぞ。」
俺は手紙を書き終え、夜が暗くなったので、寝る事にした。
****
そして翌日…。
俺は、この国から脱出できる希望を持ちながら、あいつにこの手紙を出す覚悟をしていた。
「シュタイン様。貴方は少しここに来てほしい。」
「あぁ、分かった。」
俺は、この手紙こそ、この国を唯一脱出する方法だと感じた為、何としてもマリーナにその件を聞こうとした。
「よく来たね。シュタイン。」
「あぁ、それでこの手紙を書いたから見て欲しい。」
「ありがとう。それで、貴方にはこの書類に署名(サイン)してほしいけど大丈夫?」
「あぁ、署名してやるよ。」
俺は、早くここから脱出したいが為に、文書をまともに読まずに
だが、それはあいつが俺に詳しい事を読ませずに、同時に俺をロシア、イラン、キューバ等の
「契約成立。これで貴方は見事に能力者になった。これでここから脱獄できるよ。」
「えっ。」
俺は、自分が署名した契約書で能力者になった事から能力が使える事に驚いた。
身体の中から闘争心が溢れ出てくる。
こうして、ここからアメリカを脱出する為の戦いが始まろうとした。
俺自身の命と言論の自由を守るために。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます