ゆうしゃとドラゴンのおはなし

むかーしむかし、すごくつよいドラゴンさんがいました。


でもドラゴンさんはずっとひとりぼっち。

ドラゴンさんはかなしくてかなしくてなきました。


ドラゴンさんはおもいました。

こんなにくるしいおもいをするなら、こんなせかいなんていらない。こわしてしまえばいいとおもいました。


そんなときでした。


まおうをたおしたゆうかんなゆうしゃが、ドラゴンさんのもとをおとずれました。

そしてかれはいいました。

「いっしょにたびをしましょう。せかいをみにいきましょう」


そしてふたりはせかいじゅうをたびしました。

いっしょにいろいろなところへいきました。

ドラゴンさんはせかいのほんとうのすがたをしりました。


ドラゴンさんはおれいに、ゆうしゃをとくべつなばしょにつれていってあげました。


おわかれのときです。

ドラゴンさんとにんげんはいっしょにはいてはいけないのです。


けれど、ゆうしゃはいいました。

「ぼくといっしょに、いきてください」


ドラゴンさんはゆうしゃのこころにうたれ、かれといっしょにいきることにしました。


こうしてドラゴンとゆうしゃはけっこんし、いつまでもいつまでもしあわせにくらすのでした。

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