第14話 変化

エンくんにバーにいる報告をしなくなって

お酒でストレスを発散していたある日


普段来ない遅い時間にエンくんがバーにきた。


急に会えた喜びよりもただ気まずくて

エンくんはそんな私の気持ちを察することもなく


「この町からでるから。」


と告げた。バーのスタッフさんに


結局かなえのことを頼ることをしてくれなかったエンくん

だったら一緒に住めばいい

その提案も飲んでくれなかったエンくん

かなえの心配する気持ちより、疑ってかかったエンくん


言葉が足りなかったエンくん。伝え方が下手だった私。


あの時かなえがバーにいなかったら聞かされることのなかったこと




しばらく連絡は控えようと思った。

エンくんと連絡取りたかったけれど

大変だと思っていたから我慢していた。

でも、エンくんの本業のほうに予約していたからエンくんに連絡する。

返事はくれたけれどどうしたらいいかの返答をくれない。



予約の前日しびれをきらして職場に電話してしまうかなえ。

お店の人はエンくんの情報をよくしゃべる。

こんな時に情報流していいのかと思いながらもエンくんのことを聞けるのは不謹慎ながら嬉しかった。



翌日エンくんから職場に電話しないでほしいと連絡がきた。

このとき初めて私のことは考えてくれてないんだなって思った。

気持ちに余裕がなかったのかもしれない。かもしれないじゃなくてなかったんだろう。

今後のことで話がある

そうエンくんに告げられた。嫌な予感がよぎり覚悟をする。

この時もいつ話そうって連絡はなかった。

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