触れられないワケ
呆然と立ち尽くす私の後ろから手が伸びてきて、娘を抱きしめる夫。
気づくと、リビングには長男(6歳)と次男(5歳)もいる。
そして長男と次男が見つめる方向には私?
なんで私がそこに寝ているの?
まだ状況が飲み込めない。
泣いている娘を抱く夫。
布団に寝ている私。
「もうパパじゃ泣きやまないのわかりきってるじゃん。莉央おいで」
そう言って手を伸ばすがつかめない。
泣き声だけが響く。
「お前が居なくてどうしたらいいんだよ」
その夫の一声でハッとした。
私…死んだの?
「ママいつ起きる?」
「ママおねぼうだね!ひひっ」
子供達が次々と言う。
「ママはね、お空に行っちゃったから、もうお目々があくことはないんだよ。」
夫のその言葉で私の視界は真っ暗になった。
私はいつもそばに @Youu
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