第22話 ステータスの確認を
ステータス表示変更しました
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ステータス共有閲覧の手続きをします。
本当に信用できる相手とだけ交わすものなんですが、二人は『借金を踏み倒さない、借りは返す』証としてどうしてもすると譲りませんでした。
なので私も二人を信用する証としてみせます。
車座に座り手を繋いで「「「ステータス表示」」」と唱えました。
まず私のステータスから。
名前:エレーニア=ディヴァン
年齢:16歳
性別:女
種族:人族
HP:★★★★★、★
MP:★★★★★、★★★★★、★★★★★、★★★★★、★
SP:★★★★★、★★★★★
筋力:★★★★★
魔力:★★★★★、★★★★★、★★★★★
体力:★★★★★、★★★
知力:★★★★★、★★★★★★
敏捷:★★★★★、★
抵抗:★★★★
幸運:★★★★★、★★★
貴族令嬢 Lv.MAX
王妃(仮) Lv.★★★★★
剣士 Lv.★★★★
騎士 Lv.★★
拳士 Lv.★★
戦士 Lv.★★
槍士 Lv.★★★★★、★
弓士 Lv.★★★★★、★
狩人 Lv.★★★★
盗賊 Lv.★★
野伏 Lv.★★
獣使い Lv.★★★★★、★
召喚師 Lv.★★★★★、★
魔術師 Lv.MAX
魔導師 Lv.★★★★★、★★
薬師 Lv.★★★★★、★★
魔法薬師 Lv.★★★★
治療師 Lv.★★★★★、★
錬金術師 Lv.★★★★★
魔導技師 Lv.★★
付与術師 Lv.★★★
鑑定師 Lv.★★
釣り師 Lv.★★★
料理人 Lv.★★★★★★
お針子 Lv.★★★
機織師 Lv.★★★
細工師 Lv.★★
下位魔法属性:全属性
光:Lv.MAX
闇:Lv.MAX
風:Lv.MAX
火:Lv.MAX
水:Lv.MAX
土:Lv.MAX
雷:Lv.MAX
上位魔法属性:全属性
回復:Lv.★★★★★、★★
時間:Lv.★★★★★、★★
空間:Lv.★★★★★、★★
爆炎:Lv.★★★★★、★
氷雪:Lv.★★★★★、★
樹木:Lv.★★★★
重力:Lv.★★★★
加護
大地母神の加護
天空父神の加護
時空神の加護
(異世界神の加護)
ジョブがちょっとだけレベル上がったのがあるな。あれ、異世界神の加護が非表示になってる。なんでだろう?
次はリュート
名前:リュート=ダーレス
年齢:16歳
性別:男
種族:虎獣族
HP:★★★★★、☆☆☆☆☆、☆☆☆☆☆、☆☆☆☆☆
MP:★★★☆☆、☆☆☆
SP:★★★★☆、☆☆☆☆☆、☆☆☆
筋力:★★☆☆☆、☆☆☆☆☆
魔力:★★★☆☆、☆
体力:★★★★☆、☆☆☆☆☆、☆☆☆☆☆、☆
知力:★★★★☆、☆☆☆
敏捷:★★★★☆、☆☆☆☆☆
抵抗:★★★☆☆、☆☆
幸運:★★★☆☆、☆
剣士 Lv.★★
拳士 Lv.★★
狩人 Lv.★★★
盗賊 Lv.★★
野武士 Lv.★★
農夫 Lv.★★★
娼妓 Lv.★★★★★、★★
下位魔法属性:光、風、雷
光:Lv.☆
風:Lv.☆
雷:Lv.☆
加護
獣神の加護
えっと、なんだかステータス低下してます。これが呪いの影響なんでしょうか。
リュートも加護持ちなんですね。
次はアス君
名前:アス=ダーレス
年齢:8歳
性別:男
種族:虎獣族
HP:★★★★★、★★★
MP:★★★★★、★★★★★
SP:★★★★★
筋力:★★★★★、★
魔力:★★★★★、★★★
体力:★★★★★、★★★★★、★★
知力:★★★★★、★★★
敏捷:★★★★★、★★
抵抗:★★★★★
幸運:★★★★★、★
剣士 Lv.★
拳士 Lv.★
狩人 Lv.★★
盗賊 Lv.★
野武士 Lv.★
農夫 Lv.★★
娼妓(禿) Lv.★★
漁師 Lv.★
掃除夫 Lv.★
下位魔法属性:全属性
光:Lv.★
闇:Lv.★
風:Lv.★
火:Lv.★
水:Lv.★
土:Lv.★
雷:Lv.★
加護
獣神の加護
魔技神の加護
アス君、獣人にしてはMPあるなって思ったら魔技神の加護持ちじゃありませんか。
魔術師のジョブないから今は魔法使えないけど全属性もってる。これは魔法の素質ありありですよ。
しかしHP筋力体力と8歳の少年に負けている。これが獣人族と人族の差か?。このところトレーニングサボってるせいもある。腹筋の割れなくなってるんだよ。ほんのり六つだったのが。朝練しようかな、いやレデイにシックスパックは不要だと思う。
「あれ、こんな加護もってなかったでしゅ、なんだか色々増えてましゅ?」
「アス君は魔法使えるってことだよ」
アス君最初はよく解ってなかったようだがぱぁっと花開くような笑顔になりました。ウンウンよかったね。
「リュートはHPMPだけじゃなくステータス全体が下がってるね」
「アア。コレデモ前ヨリ随分マシダガ」
「ちょっと回復魔法かけていい?」
許可をもらってリュートに《ヒール》をかけて見たが変化はなかった。
そうは言ってもこの状態で私とそんなに変わらないなんて獣人族の基礎能力いいんだな。
「う〜ん、これが今のMAXってことか。これ以上回復しないみたい」
「筋力ガ低スギル為カ、コンナニ身体ガ動カナイノハ。ダガ、エルハ何者ナンダ?ジョブモ凄イ数ダシ。魔法ガ全属性、加護モコンナニ……」
「お姉しゃん、しゅごいでしゅ」
「スゴイト言ウレベルジャナイゾ、アス」
いやあ照れますなぁ。
「ナンダカ疲レタ、先ニ寝ル」
リュートはマットを出すと衝立を動かし獣形態になって寝るのだった。
私とアス君はお風呂に入った後、ロングシャツの様なパジャマ(お揃いで色違いをかったのさ)を着て一緒に眠ります。
さあ明日は依頼受けましょう。
今日はレイディもつれて依頼を受けます。パーティーだからCランクまで受けられるけどまずはGの薬草採取やFの肉からです。ついでにアス君のクロスボウの練習。
エオカの東に広がる草原北東の森はエイデ辺境伯領に続いている絶好の狩場だ。門を出るときカードを見せるアス君が少し嬉しそうだったのが微笑ましい。
しばらく街道沿いを進んでからレイディに乗る。鞍は無いので前にアス君、後ろにリュート。
リュートにしがみつかれるのはちょっと、もごもご……し、仕方ないのよ。万が一考えたら前二人は支えにくいので前後でロープでくくりました。
しばらく空の散歩。リュートは高所が苦手なのかレイディが苦手なのかちょっとビクついてました。
左手でアス君のお腹を抱える様に抱き締め支えてました。しがみつきたいのを必死で我慢するアス君は可愛すぎて悶絶モノです。でもしばらくすると「すっごいでしゅ、うわ~、高いでしゅ」を繰り返してました。もー目がキラッキラです。
森に近い草原に着陸。手頃な木でアス君のクロスボウ練習を開始、レイディには好きに狩っておいでと言うと「Gyua!」と鳴いて飛んでった。あんまり遠くに行くんじゃ無いよ~
アス君は的の木から5メートルほど離れた所から開始。最初の一本は外したがその後は9本連続命中した。
次は倍の10メートルから挑戦。2本外して8本命中。
15メートルの位置でも同じ。20メートルで10本中5本外した。20メートルで当分練習だね。
狩なら10メートルまで近づいてから撃った方がいいが、角兎は10メートルだと逃げられる確率が高い。
ボルトが無くなると、薬草詰みを兼ねてボルト探し。ボルトは《マーカー》をつけているので《エリアサーチ》で簡単に見つけられる。
リュートは瞑想みたいなことをしてました。
一時間ほど練習したのでそろそろ薬草採取に励みましょう。
小さな籠と採取コテを渡し各種薬草の名前、形、効能など説明し、根付きでとるよう見本を見せる。茶葉みたいに葉だけ詰むタイプもあるけど一度で覚えられないし。途中食べられる野草やハーブも見つけたらとるようにしてるとアス君が「これは食べれましゅ?、あれは食べれましゅ?」と、薬草より熱心だった。
今までの生活ゆえの知識欲です。今後もいざという時の為にこうゆう知識は無駄になりませんです。
薬草採取を終え元の場所に戻るとレイディが角兎を3匹捕まえてきてました。
ちょうどいいので解体の練習をする。これは数をコツを掴むまでこなさないと。
レイディにはまたとって来てもらうようにお願いすると「Gyua!」とひと鳴きしてから嬉しそうに飛んでった。
1匹目は見本で私がやりました。アス君とリュートに……リュートは解体ナイフが持てないかと思ったら武器の爪で器用に解体するではありませんか。
「狩ノ経験ハアルカラナ、コレクライハ出来ル」
狩人ジョブ持ってたな。
次は実践です。《エリアサーチ》で見つけた角兎の位置を二人に教える。
狩人と盗賊のジョブを持っているからか獣人だからリュートはほぼ足音を立てず近寄る。アス君も静かに移動する。挟み撃ちにする形でアス君がクロスボウで後ろから狙う。外して逃げられたとしても前方にいるリュートが仕留める二段構え作戦。
これがなかなか上手くいった、と言うより二人の基礎能力が高いのだろう。
次々角兎を仕留めて行く。5匹狙って3匹ゲットは上々だろう。
レイディは角豚を2匹捕まえて帰って来た。
解体を終えたところで昼食にする。二人には薪になる枝を集めてもらうようお願いした。
その間に角豚に塩胡椒ハーブを刷り込み塊のまま焼く準備をする。今日は魔道コンロを使わず竈を組んで調理する。
ポットでお茶を沸かし肉は丸焼きにしてフライパンでさっき採った野草とキノコを炒める。
マジックバックから屋台で買ったパンに肉が焼けたら挟んで食べようと二人に渡そうとしたら、爛々と輝く瞳で肉の焼ける様を凝視してた。
「「じゅるり」」
やっぱり獣人は肉好きなのね。焼けた肉をナイフで削ぎパンに炒め野菜を一緒に挟んでいると、ワクワク感が満載です。
「ニク、ニク多めでお願いしましゅ」
リクエストにお答えしましょう。さらに肉を削いでいる時のアス組んの嬉しそうな顔とそれを見る優しげなリュートの顔、私お腹いっぱいです。
「ウマイ」
「おいしいでしゅ」
「お肉まだあるからおかわりしてね」
そんな感じで楽しく昼食。レイディには角兎を1匹。レイディの食事は朝夕の1日2回のでいいんだけど、狩の時なんかは一緒に食べるので少なめですがお食べになります。
食事も終わり、疑問に思ってたことを尋ねてみた。
「アス君たちはエオカに来てからずっとスラムにいたの?」
「うん、場所は時々移ったりしましたけど」
「孤児院に行かなかったの?、あそこに行けばもっと楽に暮らせたでしょう?」
「……」
大きな街には領主や神殿関係が経営する孤児院がある。このエオカには領主経営の孤児院があったはずだ。二人でストリートチルドレンの様な暮らしをする必要はなかったのではないだろうか。
リュートは16歳だけどギリギリ大丈夫だと思うのだけど。
二人とも判定球は青、盗みとかをせず真っ当に働き対価を得ていた。
「ここに来る前、コサシって町で一度孤児院に行きました」
「ご飯食べしゃしぇててくれたけど…」
「ソノ間ニ役人連レテ来タンダ、逃ゲタノガバレて娼館ニ連れ戻サレルカモト」
「だから逃げました」
ぐすっ
「そっか、二人とも頑張ったんだね」
インベントリからデザートにイチゴを出し作り置きのホイップを乗せて二人に渡す。
「甘イナ」
「あっまーい」
甘いデザートに二人はにっこり。
ふふふ、二人には笑顔が似合うのですよ。
午前中に依頼分は揃ったので食休みがすんだら今日は撤収。帰ったらお勉強タイムね。
依頼は角兎5匹、解熱草10本、ロキ草10本だったが、多めに採取した薬草と革と魔石も売る。合計1万2千300ウルの1割引かれて1万1千170ウルになった。
三等分しようとしたら猛反対された。
「エルガ2レイディト俺トアスガソレゾレ1デ分ケル、俺達ノ分ハ『借金返済』デエルニ渡ス」
なんて言って来たリュートにコクコク頷くアス君。
結局色々話し合いの末、エル3:レイディ2:リュート1:アス君1:二人の借金返済2:パーティーのお金1と端数、という事になった。
今回は借金の返済額が2220ウルになり、二人にそれぞれ1110ウルを渡した。4桁の金額を初めて手にするアス君はとても嬉しそうで、リュートが喜ぶアス君の頭を撫でて見ているこっちも幸せです。
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