魔法使いの運命
澪菜
第0話 複雑な気持ち
最強の白魔法使いから産まれた1人の少女、名を「ラン」と名付けられた
彼女の役目は魔王として、この世界に最悪をもたらすことだった
ランが産まれてから数分後、新たな少女が誕生し、名を「リナ」と名付けられた
彼女の役目は光の巫女として、この世界を守ることだった
この2人が姉妹として……いや、敵として出会うのは数十年も先の事である
この日はとても風が心地よく見上げると空には星がキラキラと輝き、月が明るく人々の足元を照らしている頃、城では2人の赤ん坊の声が鳴り響いていた
ついにこの時が来たのだ───
光の国に新たな姫様の誕生……闇の国へ連れて行かれる可哀想な姫様の誕生
城の側近や衛兵、その他の者はこの複雑な少女たちの運命を知っても素直に喜べる人は誰一人居ないであろう
翌日には魔王がやって来て、最初に産まれた子供を連れ去ってしまう
だが、それは誰にも止める事は出来なかった……いや、止めなかったのだ
それぞれの国を、民を、家族を……世界を守る為にはこうするしか他に無かった
どれだけ残酷で辛い運命を背負わせたか皆分かっているつもりだ
1番辛いのは子供を産んだ女王様だろう
「こんな運命を背負わせてごめんね…この母を恨んでも構わないから、これだけは忘れないで……ありがとう」
……っと、ここまでが最強の白魔法使いと言われるお姫さんのお話ね!?
何とも可哀想な話だったよね〜
って『話が全く分からない?』あちゃ〜、これは失礼。
まぁ、簡単に説明しちゃうと光の国の女王様と闇の国の女王様が勝手に魔法使いたちのこれからの運命を定めたって本に書いてあったんだよねー(棒)
あっ、もしかして本編始まってると思った!?思ったよね!?www
おっホン……すまない、久しぶりに読者が訪れたものだからつい、からかってみたかっただけなのだ。誠に申し訳ない
そうそう、まだ名を言ってなかったな。
我々はこの物語のナレーション的存在の“名も無き者”と呼ばれている
色々とツッコミたいところがあるのだろうが、あえて聞きわせん!
まぁ、この物語を暇つぶし程度に読んでくれるだけで我々は嬉しいのだがな……。
前置きが長かったが次回が本編なので宜しく!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます