豪傑ロボ バンガイナー
鐘辺完
第1話 制作者である祖父と操縦者になるその孫
「これが豪傑ロボ、バンガイナーだっ」
孫の上木
「これ、じいちゃんがつくったのか」
「そうだぞ。すごいだろ」
「こんなものひとりでつくれるわけないじゃないか」
「いや、そこはだな。わしは秘密結社
「その『ひなたーん』てなにするとこなんだよ」
「もちろん世界征服をもくろむ秘密結社だ。巨大ロボットを完成させたら、政府に宣戦布告するつもりだったそうだ」
「そんなもの奪ってきてだいじょうぶなのか」
「だからお前がこのバンガイナーに乗って、
「なんで俺なんだよ」
「巨大ロボットは制作者の身内がパイロットになるのがしきたりだ」
「そんなしきたり知らねぇって」
「まあとにかく乗ってみろ。巨大ロボは男の子の夢だ」
「俺は興味ねぇって。だいたい小学生までだってそんなので喜ぶのは」
「ほら、これがパイロットスーツだ。サイズは合わせてある。これから燃料を入れるから着替えとけ」
「乗るなんて言ってねぇぞ」
といいながらもパイロットスーツを受け取ってしまう丈二。しぶしぶスーツに着替えた。
バンガイナーのそばで燃料を補給している祖父をみつけた。燃料はオカラだった。
「そんなもので動くのか……」
ものすごく心配ながらこのまま悪と戦うことになる丈二だった。
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