[emotion]

good bye, halcyon days.

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　わたしがわたしであること【meaning:変えようのない事実】

　わたしが笑うこと【meaning:わたしは楽しい】

　わたしが泣くこと【meaning:わたしは悲しい】

　わたしが憎むこと【meaning:わたしは怒っている】

　昔、まだわたしが生まれる前、その更に遠い昔、こうしていくつもの感情を思いのままに感じ、表現することを許されていた。いや、それが当たり前の世界だった。

　人々は感じたことをそのまま表現することで、自分が生を受け、今を生きているという透明な見返りを享受していた。

　この物語に名前を付けるとしたら、なんだろうか。

　そうだな、悪がない平和と幸福だけで埋め尽くされる世界の話…いや、違う。

　何も知らなかったわたしたちの恥ずべき贖罪と世界がこれから迎える混沌への序章、とでも言うべきだろうか。

　そうこれは、絶望の時代への幕開けの話である。