第12話

あれから何度か喫煙室で浅川さんと会った。他愛のない世間話がほとんどで。

なんてったって彼氏いるし。

もう悩んでるの疲れた。

仕事も忙しいし頭痛い。早く亮司に会いたい。




「…で、いいかな?」


「え?あっ…はい、はい」


「良かったぁ‼︎嬉しすぎだよ‼︎」


やばっ!聞いてなかった…なんだろ、…?

浅川さんは煌めく笑顔で私を見つめる。

「じゃあ、あとでね!」


なんだろう。まずいかな。



私も仕事に戻った。

今日は亮司がうちにくることになっているから早く帰ろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る