元傍観者が世界に降り立つ
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降り立つ傍観者
第1話 (序章) 傍観者は降り立つ
私は幾度となく見続けてきた。
ひとつの世界、その始まりと終わりを。
私は幾度となく見続けてきた。
ひとつの文明、その始まりと終わりを。
小さな事から大きな事まで。
本当に多くの事象を見た。
そう、私は見て視て観て み続けてきた。
何億光年...いや、宇宙というものができる前。
わたしは何時頃から見てきたのだろう。
たまには....この世界に降りてみるのもいいかもしれないな。
実際に世界に降り立つ事によって見れる世界というものもあるのだろう。
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そこは小さな村、人はわずか30人程の小さな村
「お母さん!早く~!!」
「もぉ~そんなに急かさないでよね!」
「見て!」
少女は母と話しをしていた、そしてその少女が母に見てほしい対象を指さす。
そこには人が1人倒れていた、髪は白く身長は173~175ほど
「んん~...」
「降り立つ際に多少無理をしてしまいましたか...」
瞳は灰色と黒味がかった赤色をしていた
「あんた大丈夫かい?」
少女の母は倒れていた男性に手を伸ばす
その男性はその手につかまり体を起こす。
「ご心配をおかけしました」
「あんたこの村の人間じゃないね?、旅でもしてるのかい?」
「旅...そう..ですね....旅をしています」
「申し訳ないのですが、この村の名前を教えていただいてもいいですか?」
「ここはヘルヴ村だよ、30人程度の小さな村さ」
「そうなのですか...ありがとうございます、それでは私はこれで失礼します」
「ちょっとまちな! あんたもう空も暗いんだ、一晩泊まっていきな」
少女の母はさっきあったばかりの男性に優しく接してくれた
「しかし...」
「いいから!、あんたみたいな旅人ほっとけない性格なんだよ私は!」
「....わかりました...お言葉に甘えさせていただきます」
それからは食事をいただき、お風呂をいただき、世界に降り立っての一日を終えた
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「それでは、私は」
「旅、頑張るんだよ!」
「お兄さんさよぅなら」
少女と、その母と別れを告げ、その家を後にする。
「やはり人間というのは面白い者です...世界を滅ぼす人間もいれば救う人間もいる」
「そしてその規模は人によりそれぞれ異なる、小さな村という自身の世界を守り」
「しかして、よそ者を軽蔑するわけでもなく...優しく接する...」
「実際にそれに触れて看るというのも悪くはありませんね」
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「そういえば...この世界に人として降り立った以上名前が必要ですね」
「元々は傍観者だったわけですし、バイスタンダー...これだけではなんともですね」
「ルゼ・バイスタンダー(傍観者ルゼ)」
「いい感じですね、いえあくまで自分個人の感想としては、なかなかいいネーミングセンスです」
「おっと、そういえば、この世界には超能力や異能力、魔法などの人ならざる力を持つ者や、神話などでよくきくドラゴンなどの生物も視たな。」
「あまり私の力を使いすぎるのはよくないのですが」
「いざとなれば使わざるをえませんね」
そしてルゼ・バイスタンダーは、一つの大きな都市に向かう。
そこでは、学園と呼ばれる教育機関、ギルドという連合組合などが存在するという
それは次のお話し。
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