第10話 告白再び。
珈琲のいい匂い。
マスターが珈琲ミルで豆を挽いている。この店のでは通常自分でお好みの豆を選んで自身で挽くのがお決まりだが、リクエストをすればマスターがその日のお薦めのブレンド珈琲を出してくれる事になっていた。
マスターは淹れたての珈琲を自分と香の前に出してくれた。
「はい。温かいうちにどうぞ。」勿論マスターお決まりの営業スマイル付きである。
「どうも。」と香は一言いうと、勢い良く珈琲を一気飲みした。そして、ふーっと一息付いた後、隣に座っている優の方を見て切り出した。
「あの!」大きな目が優を見つめる。香に話があると言われ、しかも教室ではちょっとと…。しかも、要のいない所でと言われ、この喫茶店に来たが、優はこれから何を言われるのかと正直ドギマギしていた。
「うん、で、何?」
「あの!私、本当に付き合いたいのは下平さんなんですけど!」
「へ?」
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