第7話 嫉妬。
昨日のあの後の事は、正直おぼろ気で覚えていない。マスターが気を使ってくれて、閉店後の掃除はいいからって、早く上がらせてくれたんだっけ?それで確か要が家まで送ってくれたんだ、送ってくれたって言っても、ただ単に彼女が出来た自慢話したかっただけなんだろうけど。
なんだっけ、名前、そうたしか中山香か。一個下のDカップって言ってたな。昨日いきなりコクられたとか。
まだ起こっていない、これから起こるであろう、二人の出来事に嫉妬していた。僕とは起こり得ない出来事を。僕、嬉しかったんだ、やっぱり否定していしながらも、いつも要が僕を追いかけて来てくれた事。バイト先迄来てくれた事。僕は、嬉しかったんだ。
ピピピー。
頭が痛い、脇に差していた体温計が鳴った。
38.5度。
今日は休もう。
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