いつか、またいつか

そう言ってポンとわたしの肩を叩き

背中を向けて街のなかへ消えたあなた

いつか、またいつか

わたしの我儘が漏れ出す隙もなく

あなたの笑顔を横側から見ていたのだけど

いつか、またいつか

それは永遠の向こう側

もう待たないと決めたから

あなたへの愛は本当はとうの昔に消えていた

ただの習慣だったのに間違えただけで

微かに後悔の痛みが残るけど

ただ過ぎた時間への悲しさゆえに

愛の残り火すらない冷たさに

＊＊＊

サン＝サーンス1921年：クラリネット・ソナタ変ホ長調 Op.167 ～第1楽章

https://www.youtube.com/watch?v=HCNgyg-rdB8

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