音楽とともに暮らす 2

沓屋南実(クツヤナミ)

1 夏の夜明け前

雲が流れ

重い闇がゆっくり解かれる


眠れない僕は歩く

いつもの散歩道


静けさに

小川の水の音が響く


水面にアメンボ

いつか故郷で見たのと同じ


同じだ確かに同じ

アメンボは僕の仲間だ


どれほど人恋しいのか

わかった気がした


僕はやっと寂しさに慣れたんだきっと






***

フレデリック・ショパン 1831年:夜想曲第1番 変ロ短調 op.9-1 

https://www.youtube.com/watch?v=ckCHS4vtH3U&t=1828s

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