ピアス

柊side


寮に帰ってきた俺は、浮かれていた。


「選んでくれたのかぁ。」


二人で、と言っていたけど嬉しいには変わりない。


「どうしたんだニヤニヤして、嬉しい事でもあったのか?」


床に座りながら作業をしていたルームメイト、染彩 薫が話しかけてきた。

見た目は、ごっついヤンキーだから誤解されやすいけど、本当にいい奴だ。校長の世話もしているし。


「そー、めっちゃいい事あったんだよ。」

「よかったな」

控えめに笑う染彩。


鞄から小さな赤い箱を取り出す。開けてみると目玉焼きのピアスが入っていった。


「はああああ!?」

「ど、どうした。」

「いや、なんでも...。」


これ絶対、緒戸谷が仕込んだな…。いや、実は、こういうのが趣味なのか…?




*******


数時間後、3人にピアスをつけた写真が届きましたよ

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