Evebis
愁麗
出逢い
まだ見慣れない教室、クラスメート達
「名前の順に自己紹介してくれ」
そして先生。ここは、特殊能力 通称、evebisを持った学生が集まる学校。
「緒戸谷 菜都です! 好きなものは、駅前にあるお店のスイーツ!ロールケーキとか、モンブランとか!定番のショートケーキも美味しいなぁ…!歌うことも大好き!!よく歌うのは__ 」
元気な声で、長々しい自己紹介をする緒戸谷 菜都。彼女は、私の親友と呼べる存在。 小学時代に転向してしまってそれ以来だったんだけれど、evebisを持っていたお陰で再開できた。
まぁまだなんのevebisなのか分からないんだけど。
そう思いながら、私の順番が迫る。
「葉宮憂羽。えっと__ 」
-ボン-
爆発音がした。
みんな驚いて振り返ると 茶髪の少年が「ごめんなさい、ごめんなさい!」と、謝っていた。
えっと…持ち物に爆発物無かったような。
その中で大きな声で笑っていた少女は、想像がつくだろう…。
「針子権太です。さっきは、ごめんなさい!特殊能力のせいで...。物に触らなければ大丈夫だと思うので、そのぉ..宜しくお願いします...。」
シュンとしたり、アタフタしたりと忙しい彼は、ハリネ ゴンタというらしい。
名前負け...危ない、笑う所だった。
その後に、自己紹介した人は、殆ど印象が残っていない。
名前すら覚えてないかもね…。
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