ボランティア系男子大学生のESを添削してみた after2

このことは、半年間のインターンで就学前の子どもを対象にしたワークショップの企画・運営をしていた時に学びました。半年後の実施に向け、皆で準備を進めていきました。しかし、準備が進むにつれて、遅刻をしたり、分担された仕事を行わなかったりするメンバーが目立つようになりました。そこで私は、連絡と報告の徹底や1人1人の負担を考えた分担の見直しを提案しました。その結果、会議の日が近くなったらお互いに連絡を取り合うことや皆で補い合って仕事をするなどの協調性が生まれ、より良い雰囲気で準備が行えました。


では次に中盤に行きたいと思います。

ここでは、序盤に書かれた内容の具体的な説明を行っています。


まずは構成を見ていきましょう。

起承転結で考えてみます。

<起>

半年間のインターンに参加。ワークショップを企画した。

<承>

皆で準備をしたが、遅刻や仕事をしないメンバーも出てきた。

<転>

書き手が、連絡の徹底と分担の見直しを考えた。

<結>

協調性が生まれ、よい雰囲気で行うことができた。


どうでしょうか?

構成として綺麗ですが、大きな問題があります。


今回の大きな軸は2つありました。

「新しい価値をつくること」「人と関わり仕事をすること」

この2つです。


中盤の内容では、2つ目しか書かれていないのが分かると思います。

(最後の<結>の部分でも、人との関わりしか書かれていません)


では、どうすればいいか。

例えば<起>の部分で、そのインターンシップのテーマを書いてしまうのも手かもしれません。

2020年の子供たちに向けて、もっと外で遊んでくれるようになる企画のような。

(今適当に考えたものなので、軽く流してください)


一つ具体的なテーマが出ると、読み手も「そうか、この時代に合わせた価値を作ろうとしたんだな」と理解しやすいです。


加えて、書き手からしても、ゴールが明確になり、書きやすくなると思います。

(今回の文章でいえば、最後にどういった企画を行ったか書くことで、文章が締まりますし)


序盤に2つ書いたのだったら、しっかりと次の文章で、その両方を説明しないと読み手に対して不親切だと思います。


おそらく、書いているうちに、片方(価値をつくること)を忘れてしまったと思います。

ですので、「2つあります」と並列の文章を用いる場合は、その後の文章で説明を加えているかどうか確認したほうが、読み手にとって親切な文章になるのではないでしょうか。


最後に

<起>の部分で具体的なテーマを書いたら、

<結>の部分で、そのワークショップの内容や反響を書くと

文章が綺麗に収まると思います。


今回の文章では、ワークショップの結末が書かれていないので、

読み手が少し消化不良のような思いを抱く可能性があるかもしれません。


また、もっと厳しいことを書いてしまうと

ビジネスの場(お金を稼ぐ場)では、過程以上に結果が求められてきます。


最後は負けちゃったけど、それまでの過程は充実感があるから、いっか。

のような学生気分で書いてしまうのは、少しリスキーです。


しっかりと結果にもこだわる姿勢も必要かと思います。

(↑の内容はもっと詳しく書いたものを今後載せたいと思います)


ちなみに、結果を求める姿勢で書く学生は、少ないので、

そこで一歩リードできることもあります。

(内定をとるための戦略としては非常においしいです)

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