外交戦隊アレグマン

「きゃああああ」


「ふへへ。ねーちゃんいいけつしてんじゃねえか。ちょっと触らせろよ」


「あ、あれは!外交特権を傘に悪逆非道三昧の怪人コンスルーだ!くそうっ、我々はただ見ているしかできないのかっ!」


「まていっ」


「なにっ?」


「国と国とのおつきあい、交わせ言葉と握手とお酒、文化は違えど仁義は同じ、外交戦隊アレグマン!」


「アレグマンだ!ウィーン条約4条にのっとり、接受国としての承認を外交官に与えるアレグマンが来てくれた!」


「ちっアレグマンか。ははは、だがもうおそい。私はすでに外交官としての承認を得たのだ。そこであーれー的展開を指をくわえて眺めているがよい!」


「そんなことは許さない!みんな、力を貸してくれ!喰らええ、ペルソナ・ノン・グラータ!!!」


「ぐわああああああああああ」


「やったぜ!ラテン語で「好ましからざる人物」、「厭わしい人間」などを表し、いついかなる時でも一方的に外交官待遇の同意の取り消しを行うことができるペルソナ・ノン・グラータだっ!!へっ本国にお帰りやがれ!」


こうして町の平和は守られた。

この世に悪の外交官がいる限り、アレグマンは戦い続ける。

アレグマン、ありがとう!

アレグマン、永遠に!!





―――「誰が見るんだこんなもん」



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