真夜中の来訪者
どもー。夜分にすみませーん。
私、神谷麗子っていうの。
ちょっと依頼を受けて、ね。
突然だけどあなた、私のこと見えてるでしょ。それって実はヤバイことなの。幽霊と人間はお互いのことが本来見えない。コッチのパンピーは勘違いしてるみたいだけどね。同じ場所に存在していても、両者の間には深い溝がある。だからこそ共存できるってワケ。
でもたまに、越えてはならない一線を越えてしまうヤツが現れるの。悪霊と霊能力者ね。コチラで上手く生きて行けないハグレものがアチラに救いを求める、そんなとこかしら。
そんな社会不適合者の私だけど、だからこそ社会を守れるって側面があるの。パンピーには敵の姿が見えないのだから。「毒をもって毒を制する」とはよく言ったものよ。私達を飼い慣らしてる協会の奴らが悪霊にならないか心配だわ、ホント。
そろそろ分かったかしら。
私、あなたのこと連れていかなくちゃいけないの。でも心配することはないわ。アッチの世界もわりと悪くないわよ。
ゴスッ・・・。
ようこそ、死者の世界へ。
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