ら行

魔生機甲《レムロイド》[魔術道具]

 魔法生物機械化装甲兵器のことで、一般的に「レムロイド」と発音される。

 魔法生物【ゴーレム】を使役する古代魔術から生まれた、搭乗型の巨大人型兵器である。


 古代魔術のゴーレムは日常の力仕事をさせるために生まれたというが、日本国軍はそれを戦闘で使用した。

 しかし、戦闘で使うには動きが緩慢であり、思考力がほとんどなく単純な行動しかできないために、当初は突撃用の盾のような使い道がほとんどであった。

 また、呼び出すにも術式が複雑で時間がかかり、おいそれとは使えない不便さがあった。


 そこでまず、簡単に呼び出すための魔術式を組み込んだ魔術書が生みだされた。

 その過程でゴーレムをデザインできるようになり、盾としての有用性を上げるため、装甲をつけるようになった。


 だが、そのために自重が増加し、崩れやすくなり、動きがさらに緩慢になってしまう問題が発生した。

 その対策として、空っぽだったゴーレムの中に芯棒をとおすようになり、芯棒をつなぐ関節に球体や歯車が使われ、それを稼働させる仕組み――ゴーレムフレーム――が考えられた。

 ゴーレムフレームは、要するに人間の骨と筋肉にあたるもので、そのうちゴーレムはゴーレムフレームそのものにとってかわり、それに装甲をつけたものが実用化されていった。

 つまり、この時点では自律動作する人造人間アンドロイドであり、ゴーを使ったアンド魔生機甲レムロイドと呼ばれるようになる。


 しかし、動作速度自体は改善できたものの思考能力がほとんどなく、判断力も弱いために、やはり単純な戦闘にしか使用できなかった。

 また同時に、敵を威圧するために魔生機甲レムロイドの巨大化が進んだが、半面で魔力の消耗がはげしくなった。

 しかも巨大になると、呼び出した魔術師が近寄ることも難しくなり、距離が空いて魔力供給がうまくいかなくなった。


 そこでその両方の問題を解決するために、魔生機甲レムロイドの中に乗ることを考えた。

 乗ってしまえば、装甲に守られながらも魔力供給ができる。

 また、バランス等の神経的要素だけ残して、魔生機甲レムロイドの思考をほぼ奪ってしまい、乗った者が脳として操作する手法をとることにした。


 これが現在の魔生機甲レムロイドである。

 なお、魔生機甲レムロイドを呼び出すのに使われる魔術書を【魔生機甲設計書ビルモア】と呼ぶ。

 魔生機甲レムロイドのレベル、呼び出し方などは、魔生機甲設計書ビルモアの項目を参照のこと。


 また、カタカナで【レムロイド】と書いた場合は、ゲーム【BMRS(バトル・マッチ・ロボティック・シミュレーター)】に登場するロボットのことをいう。

 詳しくは、【BMRS(バトル・マッチ・ロボティック・シミュレーター)】を参照のこと。

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