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『そうせいの おはなし』


 むかし むかし しろいせかいのなかで そうぞうしんさまは なかまたちとともに たのしく くらしていました。

 そこは いかりも かなしみもない たのしみにみちあふれた すばらしいせかいでした。

 しかし あるとき そうぞうしんさまは おっしゃられました。


「このようなせかいが ただしいはずがない。ほんとうのせかいとは いかりも かなしみもあってこそ よろこびに みちあふれているのだ。」


 そうぞうしんさまは そうして わたしたちのすむせかいを おつくりになられたのです。


 〜『シスター・リエリエの子供を寝かしつける事のできる昔話百選』より抜粋〜

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