第27話 おっさん信者代表になる

二人にひきづられぎみに工房へ向かい相変わらず店主からは想像もつかないほどの可愛らしい扉の工房が見えてきた。


「ついたわよ! もうできてるかなぁ」


とリドリーがいい メイちゃんが 可愛い店ですね! といって工房の前にたちその扉を開けた。


「こんにちわぁ!ライネルさぁん!昨日の注文の品できてますかぁ!?」


とリドリーが言うと店の奥から


「リドリーちゃん? えぇ できてるわよぉ~ こっちにきてぇ」


とライネルさんの声が聞こえた。 リドリーが やったぁ といい店の奥に入っていき

それに続いて 微妙な苦笑をうかべた俺と 得体のしれないものの声をきいたかのようにおびえる

メイちゃんが後に続いて店の奥へと進んでいく。


「たったさっきできたばかりよん♪」


とライネルさんがこちらを振り向きながら言い 俺たちを見た


「あら? 今日はもう一人可愛らしいレディーをつれてきてるじゃない?」


とメイちゃんにウィンクしながらいってきた それに対しメイちゃんは Sランクの魔物に対峙したような雰囲気で コ・・・コニチワ・・・ワタシ メイ イイマス と片言であいさつした。


「そんなに緊張しなくても大丈夫よん♪可愛らしいわぁ♪」


そんなに緊張しなくても大丈夫よ とウィンクをきめたライネルさんに はい と震えながらあいさつしたメイちゃんは偉いと思ったので頭を撫でてあげた。


「さっそく みせて! ライネルさん!!」


と空気を読まずリドリーがせかし えぇ!これよ!!! と箱に入ったネックレスを俺たちの前に差し出した。


「これは・・・想像以上にすごいな!」

「綺麗ぇ・・・・」

「やっぱりライネルさんすごいよ!素敵すぎるよ!!!」


三者三様でほめると ライネルさんは 厚い胸板を張りながら そうでしょう! くろうしたわよ!!


といい説明に入った


「この周りの文字盤は聖銀をつかい内側の可動部分は魔導金をつかってるの そして肝心の砂時計は

ガラス部分を妖精の水晶エレメンタルクリスタルを使ってるわ 中の砂だって魔法の星の砂マジックスターダストをつかってる超逸品よ!」


といってきたが それのすごさを知っているのはリドリーだけで 俺らは頭に???が浮かんでいたが

それがどれほどのものか知っているリドリーは終始 すごい! すごい! と連呼していた。


「このアクセサリーの本当のすごさはね? 身に着けている人の魔力によって砂の色が変わるの

そして ここからが私のすごさよ! いい? 耳の穴かっぽじってよくききなさい!!

この砂時計 下に砂がたまっている状態だと常に周囲の魔力と身に着けている人の魔力を蓄えるの!

そして砂時計をひっくり返すと!!」


ここまで興奮気味に一気にまくしたてる様に言ってきて ここで じらすように 間を開けた。

俺たちは ゴクッ と息をのみ 続きを期待を込めた目線でうながすと ライネルさんは満足したかのように笑顔で頷き


「自分の周囲2mほどに絶対防壁を張ってくれるの! もちろん物理攻撃・魔属性攻撃のすべてをはじくわ! 時間は砂が落ちきるまでだけどね」


といってきた 予想よりも豪華で高性能すぎて さすがの俺たちも言葉をなくしてただ アクセサリーと

ライネルさんを交互にみるしかなったが


「おぃおぃ・・・・これ俺の全財産で・・・・たりるのか?」


とふと思ったことを口にしたらライネルさんが 10個だけ同じ信者としてプレゼントさせてもらうわ!

と男前なことをいった

さすがにそれは悪いので せめて今日狩ってきた魔物をギルドに売ったのでその金だけでも納めさせてくれと言い いい 払う のサラリーマンの昼食のようなやりとりをしたあと なんとか納得してもらった。


「とりあえず 一度の制作に5個が限度でねぇ 今この試作品をあわせて5つしかないの」


とライネルさんがいう 材料の調合などやりやすいようにつくると1度の調合などで5つ分になるそうだ

なので次からは5人の信者があつまったら またつくるという形になった。


「それじゃぁ 今 俺を含めて信者が5人だからさっそくつけてみてもいいか?」


と俺が言うと ライネルさんが もちろん! といい4つ俺に渡してきた


「まず試作品をあなたが自分で首にかけて 残りは あなたがかけてあげるのよ!」


洗礼みたいなものね とライネルさんがいい リドリーとメイちゃんが そうですね! それがいいです!! とライネルさんと手をつないで 頷いていた いつのまに 3人はわかりあったんだろう・・・


とりあえず それで了承し 俺がまず自分でアクセサリーを首に通すと 砂時計の部分が一瞬まぶしいくらいに光った そして


「あ・・・あなた ほんとに人間なの? 」


と絶対に言われたくないライネルさんに言われ 自分の砂時計を見ると白・黒・赤・青・緑・黄の6色の砂になっていた。


「なにこれ!?」

「虹みたいですね!」


リドリーとメイちゃんが驚くと ライネルさんが 


「これは光と闇すべての属性をもってるということね・・・・信じられないけど」


といい まぁ 私たち信者の代表はこれくらいじゃなきゃ つとまらないわ! と一瞬で切り替えた

なんてメンタルの強さ! とおもったが ほかの二人も そうですね! さすがアマガイさんです!!

と切り替えてた・・・・

なので俺は じゃぁ リドリー こっちにきて といい リドリーは こちらにくると膝間づいて 首を前に出してきた 俺はびっくりして ライネルさんを見ると なぜか うんうん とうなずき 俺にサムズアップをきめていたので 俺は


「では、リドリーを信者と認めます 時の女神のご加護がありますように!」


といいリドリーにアクセサリーを付けてあげ リドリーは ありがとうございます といい 皆のところに戻っていった。


「次にライネルさん こちらへ」


と呼び リドリーと同じように首にかけてあげた どうやらチェーンも魔法の素材を使っているらしく

身に着けた人にしっかり合うように自動で調節されるようだ すごいなぁ と感心しつつ


「メイちゃん ほんとにいいのかい?」


とメイちゃんを呼び 最後にもう一度きくと かまいません! お願いします!!


といい膝間づいて首を出してきたのでアクセサリーをかけてあげた


「あとの1つはギルドにいるアルさんというメイちゃんの母親の分だからもらっていっていいか?」


と聞くとライネルさんは もちろん と最後の1つを俺にくれた そして


「ずいぶん メイちゃんには覚悟をきいていたのね」


と聞かれたので 今日のここまでのやり取りを説明した すると


「なぁんだ そんなこと なら私たちの教会を用意したらいいじゃない?」


とライネルさんがいい 俺たち3人は へ? と驚いたが


「この工房の両横の建物は私が倉庫に使っている私の持ち物なのよ 左側の倉庫は人も生活できる設備があるしそこを教会にしちゃえばいいわ」


といい 時の女神さまに寄付するわ だから 僧侶のメイちゃんはお母様とそこに住めばいいわ

なにかあったら私を頼ってくれていいし と ウィンクしてきた


俺は さすがにそれは というが いいのよ 私がしたいの と言ってくれ 

目線メイちゃんに合わせる様にかがみこんで どうかしら? といってくれた

メイちゃんは ほんとにいいんですか? ご迷惑じゃ と言ったが

ライネルさんは ぜんぜん かわいい子が近くにいるなんて創作意欲がわきでるわぁ と笑顔でメイちゃんの頭をなでた

メイちゃんは ありがとうございます! ライネルさん!! とライネルさんに抱き着いていた

それをみていたリドリーが はぁ とため息をついて メイちゃんの肩に手を置き


「よかったじゃない しっかりがんばってよね」


とそっぽを向きながらいい メイちゃんが もちろんだよ! といい お互い目を合わせて笑いあった


「さて そうと決まればギルドに言ってアルさんに説明をして引っ越しの日だてや準備の話をするか」


というとリドリーとメイちゃんが そうですね! という しかし俺はそこでいらないことを思ってしまった


「ところで教会はいいとして像もなにもないがいいのか?」


と・・・・すると 3人は それもそうねぇ といい 少し考えて ライネルさんが ポンと手を叩き


「なら ダンジョンに女神さまを取りに行きましょう」


と言い出した 俺はリドリーとメイちゃんが行くのは危険だ!というと 俺とライネルさんだけで行くということになった 違う身の危険も感じたが ライネルさんの話では 俺とライネルさんだとたぶん

1日でもどってこれるということなのでそれを信じて 明日2人でダンジョンに行くことにした。


「じゃぁ 私はこれから倉庫をかたずけるわ」


といい 手伝いは不要だし危ない材料もあるから一人のほうがいいそうだ


俺らはライネルさんに挨拶をし アルさんのまつギルドに向かった。

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