人生を諦めるのではない。決して。

『…ようこそ、新世界へ』

この言葉は、どこから聞こえてきたのだろう。

暗闇の中にいる自分のまわりを見渡してもどこにも自分以外に、だれもいない＿。

じゃあ…誰なのだろう…。

そう思ってると＿＿＿

・

『＿＿櫻月舞姫さん。

もう一度、今まで生きてきた時間、やり直したい？』

と、どこからか、現れた目の前の人物に目を向けた。

どう見ても、普通の人間だけど、さっきの私には見えなかったからなんだろう。

と、考えていると。

『…私はこの世界の住人なの。

現実世界の人間ではない、仮想空間。

貴方は、現実から逃げるために、自殺しようと、したよね…。

でもね、それは《間違えでもなければ正解》でもない。』

と目の前に、いる人物は手で、小さな画面を開き、明らかに今まで生きてきた世界と全く違う世界を映し出した。

『現実世界では時間を巻き戻すことはできないけど。

貴方に、一つだけチャンスをあげる＿＿＿。』

・

『…この世界でもう一度生きてみない…？』

と、耳元でそっと目の前にいる人物は囁いた＿＿＿。

・

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