現代転生と、その後。
方 久太
日常
アイラside
んー今日はどうしようかなー?
そんなことを考えながら道をぶらぶら歩く。
今日おにいちゃんは仕事なので、家に居ても暇なのだ。だからいつものように散歩に行っている。
もちろんリュカも一緒だ。
「リュカ、行きたいとこある?」
聞いてみても返事はない。
当たり前だが。
ここは自分が生まれたところとは違う。
生まれた世界はとは別の、まっさらな私でいられる場所。
むかしに良い思い出は、あまりない。
あそこから消えてしまいたいなって思ったらおにいちゃんのところにいたし。
「んー、あ!今日のご飯はチャーハンにしよう。」
そうと決まればこんなだらだらした散歩はやめて家に帰ろう。
「ただいまー!」
返事がない事は寂しいものだ。
おにいちゃん早く帰ってこないかな。
寂しいので紛らわしのためにテレビをつける。
昼間のお笑い番組がやっている。
あの、お昼を知らせるような題名のヤツ。
まあまあ面白いので、そのままにして冷蔵庫を開ける。
簡易的なものでいいので適当に材料を集める。
ご飯を取り出してレッツ クッキング!
「できた!」
お皿に盛って机にもっていく。
一人でもぐもぐたべる。
「…ん、おいし」
成功かな。
今度おにいちゃんにも食べてもらおっと。
食べ終わった食器をかたずけ、机に自分の勉強道具を持ってくる。
今はしょうがく5の漢字を覚えようと頑張っている。
おにいちゃんがいつも買ってきてくれる練習帳に書き込んでいく。
おかげで本なんかも随分読めるようになった。
頑張って今日の分を終わらせるとこの前おにいちゃんがかってきてくれた新刊の本を読むことにする。
「ただいま~」
「!!」
おにいちゃんが帰ってきた!
「おかえりなさい!」
玄関に走っていく。
「今日は何してたんだ?」
「今日はね・・・」
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