episode3
「この声は...ちょうど良かった!」
お父さんは私との言い争うで乱れた髪をサラッと直しさっきのような威厳を感じるオーラを放った。
「ちょっとお父さん!跡継ぎの件納得してないんだからね!!」
「あの...入っても大丈夫ですか ?」
私の怒鳴り声が聞こえたのか理事長室のドアの向こうで男の子がドアノブを回すのに躊躇していた。
「大丈夫だ、入りたまえ」
お父さんは私を無視して男の子を招いた
そしてドアノブが動き、男の子が入ってきた
「.....」
黒髪でどこか気品があり清楚で女の子にモテてそうな男の子だった、私とはきっと同じ年だろう
突然のイケメンに見惚れてしまったせいか言葉を失い静かに男の子を見つめた
すると私に見られている事を気づいたのか見つめ返し、何か思い出したかのような顔で頷いた。
「君が奈緒さんだね、僕は笹本 聡良(ささもと そら)」
「あ、え、えーと...私は茅野 奈緒(かやの なお)よ、よろしく...!」
笑顔で握手を求められたのだが慌てたせいか両手で握手しかえしてしまった。
「あれ待って、なんで私の名前...?」
「ゴホン、説明しよう」
私と男の子のやり取りを見てたお父さんが口を開いた
「この子はお前の補佐役で次期生徒会長であり....
婚約者だっ!!」
はあああ!?!?
「あはは、よろしく奈緒さん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます