「な...奈緒ちゃんなんでだ！？なんで断る！？奈緒ちゃんは理事長継がなきゃいけないんだから理事長である父さんの言う事聞かなきゃダメでしょ！？」

お父さんは目が点に成る程凄く動揺していた。そして色々言うも私も負けじと反論した。

「私がいつお父さんの跡を継ぐって言ったのよ！？私は普通の職業に就いて普通に暮らしたいの。そして、普通の高校生活がしたいの！視察とか問題解決とかそんなめんどくさい事やってられるかっ！」

「いやいやいや、困るって！奈緒ちゃんは私の子供なのだから継がないと！！そんなワガママ認めないよ！？あ、わかった！この前あげたお小遣いが足りなくて拗ねてるんだな！きっとそうだろ！？今追加のお小遣いあげるからな！！」

そう言ってお父さんは財布を取り出し5万渡してきた。

「違うわ！！寧ろ貰いすぎた！10万だぞ、10万！お小遣いとは？ってなったわ！！」

学校以外にも色んなもの経営して上手くいってるからお金の価値観バカになってるんじゃないか、この親は

そう...あれは小学生の頃...お父さんが経営が上々してる中の初めてのお年玉を貰った時だった

小学4年生の私はお金の価値観よくわからなく友達に「お父さんからお年玉10万円貰ったんだ」って言ってしまい友達みんな苦笑という苦い思い出があってお金は使うけど価値観だけは直そうと頑張っているのだ

「じゃあ、どうすれば言う事聞くの！？」

「どうもしても聞かない」

「奈緒ちゃん！！」

お父さんが睨んできた。

「嫌だ！！」

私も睨み返した。

その時だった

コンコン

「失礼します」

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