雑種エルフのハンター稼業

笹団子

第1話


【1】



「よし」

 キイスは剣を鞘に収め、尻餅をついた俺の方へでかい手を差し出してきた。

「これでまあ、一通りは教えた。あとはお前の修行次第だぜ。

 三年間よく頑張ったな」

 キイスはまったく息を乱していない。今までの修行や手合わせで、俺がキイスを疲れさせたことなんて一度もなかった。

 俺を立たせて、にかっと歯を見せて笑うキイスはまるでいたずらっ子だった。

 ……キイスのことは最初畏れ多くてさん付けで呼んでいたんだけど、「呼び捨てでいーよ」と言われ、そのようにすることにした。

「ありがとう……ございました」

 俺は息を切らせながらやっとのことで言った。

「よく頑張ったのう」

 リカ様が少し離れたところから小さな拍手をしてくれた。

「昼食にしよう。もう準備は出来ておる。

 それが終わったら……、大事な話がある」

 リカ様は、どこかさみしげに微笑みながら、そう言って俺とキイスを家へと招き入れた。



 西の空に陽が沈む。木々や草花はさわさわと風に揺れて、静かな夜を迎えようとしていた。

 リカ様は俺の身支度を整えさせ、キイスを伴って家のそばの少し広い場所に出た。

 リカ様が、そっと俺の背中に手を添えて言った。

「これより北の白魔法使いゴードン様と、南の白魔法使いウォルの思念体を呼び出す。お前はただそのままでいればよい……自らの意思を通すように。では」

 ふわっとリカ様の掌の周りが暖かくなったかと思うと、俺の目の前に、ぼんやりとした霧のような二人の人影が、ゆらめきながら現れた。

 人影はゆっくりと色を変えていく。そして淡く発光しはじめ、その姿をはっきりと浮かび上がらせた。

「北の白魔法使いゴードン様」

 フードつきの白いローブが足先まで隠している、白髪白髭の老エルフ。しわしわの瞼を閉じ、やはりしわしわの口元には笑みを浮かべ、長い耳の先を少し下げている。

 この人が、リカ様の師匠。そして、俺の母親の主。

「ほっほ、髪の色が違えばファナそっくりじゃ。はじめまして、ヨークとやら」

 ゴードン様は、気さくそうに笑ってそう言った。そうだ、ゴードン様の傍にはファナが、俺の母親がいるんだ。

「南の白魔法使いウォル」

 リカ様の声とともに、もう一つの人影が色をつけはじめる。

 現れたのは身長2メートルくらいありそうな、筋骨隆々とした銀髪の獣人の青年だった。太い糸で様々な模様を編み込んだハーフマント、ラフな幅のスボンにフリンジのついた茶色いブーツ。肩幅くらいに開かれた足の間で、髪と同じ色の大きな尻尾が揺れているのは、向こうで風が吹いているせいか、友好の表明か。

 金色の瞳は俺を厳しい表情で見つめている。

「はじめましてっ!」

 俺は腰を90度に折って頭を下げた。ひざまづくべきか迷ったが、結局偉大なる白魔法使いを全員目の前にしたことで頭が回らなかった。

「顔を上げろ」

 ゴードン様とは別の、低い声が降ってきた。ウォル様だろう。俺はゆっくりと頭をあげて、再度二人の白魔法使いを見た。

「お主との会合を望んだのは他でもない、お主に頼みたいことがあるからなのじゃ」

 ゴードン様が進み出て言った。

「ヨークよ、わしら白魔法使いは世界の四方を護る存在。しかし今、お主の父親であり東の白魔法使いだったルークを欠いておる。ヨークよ、お主、父親の後を継いで新たなる白魔法使いとなってはもらえぬか」

「え!?」

 ゴードン様は俺の驚きを意に介さずに続ける。

「知っての通り、この白魔法使いとは浄化の白魔法により魔王を封印し、それの復活を阻止するための存在。契約をすれば不老となり、魔王の復活を狙う魔物どもの相手をせねばならぬ。つらいお役目じゃ。

 じゃが、お主に頼むというのには意味がある。

 我々白魔法使いは、その魔力の高さから何処へ行っても魔物どもに嗅ぎつけられ狙われる存在。だからこそ各々が東西南北の最果てに身を潜めるようにして暮らしておる。

 お主の魔力が低いことが幸いして、魔物どもはお主をそう容易く嗅ぎつけることは出来ぬ。どうかわしらに力を貸してくれぬか。警備の薄い場所や街に潜む魔物どもを退治してはくれぬか」

「…………」



【2】



 5日半かけて俺は太陽の街に戻ってきた。既に陽は沈みかけている。俺は埃まみれだったというのに、シエラはなんと俺に抱きついてきた。

「ヨーク、ヨーク。良かった。帰ってきてくれて良かった」

「本当にな。おかえりヨーク」

 シエラをどうしたらいいかわからなくてわたわたしている俺を、ニヤニヤ笑いながら眺めて、イーリャが言った。

「ミントに連絡入れとくか」

 そしてそのまま携帯連絡板を取り出してさっさと事務所に入ってしまう。おいおい。どうすんだこの状況……。

「シエラ、その、ただいま」

「ええ。ええ。お帰りなさい。待ってた。すごく会いたかったわ」

 俺はじーんときて、シエラの細い肩を掴んだ。あれ、ちょっと痩せた……かな?

「シエラお前ちゃんとメシ食ってる? 小さくなってないか?」

 唐突だったのか、シエラは瞬きしてからくすりと笑った。

「食べてるわ。ヨーク、あなたの背が伸びて逞しくなったのよ」

 言われて俺は頬を熱くした。

 そう言えば三年前に着ていた服はもう無いし、あっちではだんだんキイスのお下がりを着るようになっていったんだった。

 それにしても、三年ぶりのシエラの綺麗さったらなかった。髪型は変わっておらず、潤んだ蒼い瞳は少し大人びて、唇はまるでとれたてのフルーツみたいにつやつやしてる。このまま見つめていたら吸い込まれて溺れてしまいそうだ。

 俺は無理矢理に目をそらして、ソーラーバイクから荷物を外し始めた。

「埃っぽいからさ、中に入ってろよ」

「お茶を入れて待ってるわ。お話、聞かせてね」



 やっぱり仲間のいる太陽の街、便利屋事務所は居心地がいい。

 俺は、仕事しながら、シエラとイーリャに、キイスの修行が一旦の終わりを迎えたことと、二人の白魔法使いに会いとんでもない要求を突きつけられたことを話して聞かせた。

「白魔法使いになるって……」

 シエラは、三人分のハーブティーが淹れられたカップを配る途中で表情を曇らせた。俺はそれをまともに見ることが出来なかった。

 白魔法使いは不老。エルフよりも長い刻を生きる。ただ、魔物と戦うために。魔王の封印を守るために。

シエラとの道は分かたれてしまうのだ。

 俺は、

「お茶、ごちそうさま」

 と言ってシエラから視線をそらし、リビングを出て、処理済みの書類を片付けるために倉庫のドアを開けた。

 その時。

「ヨークヨークヨーク!」

 事務所のドアがけたたましく開いたと思うと、ミントが入ってくるなり背中にドンとぶつかってきた。俺はそのまま倉庫の荷物の中に頭から突っ込んだ。



【3】



「ミント! こら! なんだよ!」

 背中に柔らかい感触。俺は慌てた。

「どうしたの?」

「なんの騒ぎだ」

 リビングからシエラもイーリャも出てくる。イーリャが俺からミントをひっぺがした。倉庫の中は崩れた荷物でぐっちゃぐちゃ。たった今明日朝イチの仕事が決まったな。

「あぁんお土産なくなってる! チョコレートケーキが~~」

 ミントはその場に座りこんでぺしょんと耳と肩を落とした。

 ミントの手には犬と猫が寄り添ったデザインのイラストが描かれた箱。取っ手からぐしゃぐしゃに壊れ、箱のあちこちにチョコレートケーキの残骸と思われるものがへばりついている。お土産がなくなったって、これのことか? 確かにケーキと言える形など保ってはいないな。 ……食えはするだろうけど。

「何があった?」

 イーリャが尋ねると、ミントは瞳に涙を浮かべた。

「追いかけられたのー」

 余程怖かったのだろう。

 イーリャがミントの頭をよしよしと撫でる。

「ミントね、お仕事帰りにここのケーキ屋さんが美味しいよって言われてたからみんなにお土産買って。

この辺まできたらね、なんかうしろから怖い感じの子が歩いてくるの。ミント怖いから走ったの。そしたらその子も走り出したの。怖かったよう」

 つまり、ミントは仕事帰り後をつけられた、ってことか?

「ちょっと見てくる」

「ううヨーク……ありがとう、ごめんなさい……ごめんなさい……」

 気をつけてね、というシエラの声を背中で聞いて、俺は、事務所の扉を開けて外に出た。



 帰宅ラッシュだ。ソーラーカーも歩く人も多い。

 前後左右見回してみたけれど、怪しい奴はいないように思えた。そこへ、

「とんとん」

 右肩をつつかれて、俺は思わず身構えた。

 そこには、俺より頭一つ分くらい小さいエルフの少年が立っていた。だぼっとしたTシャツにハーフパンツ、スポーツシューズ。金髪の頭には赤いキャップ。

「おにいさん、あれでしょ。なんだっけ……何でも屋……ちがう、便利屋だっけ……ちがう……あァ」

「便利屋で合ってるけど」

「間抜けの白魔ルークの息子」

「…………!」

 少年は両手を広げた。掌の中に黒い煙のようなものを出して、二度、拳をくりだしてくる。一度目は避けたが二度目は肩にくらってしまった。

 瞬間、じゅっと焦げるような音とともに肩に痺れが伝わった。慌てて飛び退く。服がぐずぐずに焦げて穴が開いた。

 この反応は……魔物の瘴気!



「ケンカだ!」

「自警団を呼んで」

 家路を急ぐ人々の中から悲鳴があがる。巻き込んじゃまずい、俺はポケットから白い石を取り出し俺と少年の間の地面に叩きつけた。

 石からもわもわと霧が出て、俺と少年を包み込む。

「へーえ、そんなもの持ってたんだ、つまんねェの。ここら辺血の海にしてやろうと思ってたのに」

 この霧が包むものは異空間へ飛ばされる。リカ様に幾つか作っていただいた物だ。

 ただし五分程度しか効かないけど。

「ソーラーブレード!」

 ソーラーブレードの柄が俺の掌に現れる。俺は瞬時に青いボタンを押して刃を出した。



 キイスのもとで修行してる間、魔物の襲撃に遭うことも珍しくなかった。奴らはたいてい異形のバケモノだったが、こいつはまさか、修業中に聞いた……。

 獲物を喰らい、魔力を自分の中に取り込むのが魔物達のやり方だ。しかし時には獲物の内臓だけを喰らい、その皮を被って社会に紛れ込んでるっていう奴もいるっていう……! そういう奴らか!

「てめぇ」

 俺は腹の底が熱くなるのを感じた。

「そのエルフの子を喰ったのか」

「あっは、それが、どうしたってんだよォッ」

 少年の姿をした魔物は、五本の指から鋭く長い爪を伸ばした。爪はさっき衝撃を受けた肩にドスドスと突き刺さり、俺は顔を歪めた。

 俺は左手で肩に刺さった爪を掴んだ。じゅうじゅうと左手から焦げる音と臭いがする。

 俺は少年の足を払い、掴んだ爪を離す。背中を地面に叩きつけてやった。すかさず馬乗りになる。

 少年は両手に伸ばした爪をめちゃくちゃに振り回した。それらは俺の太腿や腹を切り裂き、瘴気で俺の身体は傷つき焦げた。

 俺はソーラーブレードを両手に握って振りかぶり、少年の首の真ん中に突き刺した。

「ごめんな」

 俺は、魔物に乗っ取られた少年にむけて小さな声で言った。

「あっは」

 少年は狂気じみた笑い声を上げ、びくんと身体を震わせた。

「ルークの息子、あんま調子乗んなよなァ」

 見開いた目は血の色をしている。

 少年は途切れ途切れに言った。

「僕みたいなのは……てめェらの中に入り込んで……魔力を蓄えてる……せいぜい覚悟……しとくんだなァ……」

 言い終わるか終わらないかのうちに、少年は、ズサッと灰になって崩れた。


 ソーラーブレードが戻り、霧の異空間は消えた。街の喧騒と明かりが耳に戻ってくる。瘴気を含んだ黒煙が俺の身体のあちこちから上がっているが、浄化の力を持っている俺や白魔法使いは数時間で体内の魔瘴を打ち消すことができる。放っておいても大丈夫だ。

「ヨーク!」

 騒ぎを聞いたシエラが駆け寄ってきた。傷を見て悲鳴を上げる。

「ひどい傷、一体どうしたの?」

「大丈夫だよ」

「何があった?」

 事務所から出てきたイーリャを見て、俺は少し躊躇う。

 何も知らせないまま解決して置きたいという気持ちはあるが、用心を促すためには言わないではいられないだろう。

「ミントを追いかけてた奴、どうやら魔物だったみたいだ。狙いは俺だったらしいけどな」

 そう言うと、イーリャの後ろに隠れていたミントの耳がぺたんと下がった。

「みんな大丈夫だ。俺が守る」




【4】



 自警団へは説明したが、今時魔物なんてと一笑に付されて終わりだった。だけど俺はそれでいいと思った。魔王も魔物も、白魔法使いも、全部昔話のままで終わらせてやるんだ。だけど……。


 俺は以前、イーリャが、魔物が獲物を喰らうことに対してひどく脅えていたことを思い出した。イーリャは何か知っていたのかもしれない。自分が狙われたことでもあるのか……親しい誰かを失ったのか……そう想像するとやるせなかった。



 携帯連絡板を見ると、イーリャからの「一度事務所に寄れ」とのメッセージがあった。

 ソーラーバイクで約5分。日付も変わろうというのにイーリャもシエラもミントも待ってくれていた。



「白魔修行の話も途中だしお前とやりあったっていう魔物のことも気になるし、みんなで待ってた」

 あの後倉庫を片付けていたというミントはすごく眠そうだが。ソファの上でクッションを抱いてゆらゆらしている。

「あぁ、ごめんな。

みんなにも聞いておいて欲しいことがある」

 できればこんなこととは無縁であって欲しかったけれど……。


 俺は、今日ミントを追いかけてきたヤツが『人の皮を被った魔物』であったこと、狙いは俺自身だったことを告げた。

 俺と行動を共にすることが多いみんなには、特に夜、一人で出歩いたりしないよう注意を促した。

 魔物に食われた少年がエルフだったことは、何となく言い出せなかった。別に……エルフだけが狙われるわけでもないだろうし。用心を促すためだけならイーリャをおびえさせるかもしれないことを敢えて口に出す必要もないと判断する。

「普通の人とは全く区別がつかないの?」

 不安げに眉を寄せて言うシエラに、俺は、

「ミントの野生の勘みたいなのや、シエラみたいな魔力の高さなら雰囲気でわかるかもしれないけど」

 と自信のもてない回答をもらすしかできなかった。

 あんな奴を目にした以上、これまで以上に気をつけていかなきゃならない。まさか白魔法使いからの指示がある前に出くわすなんて……。


 いや。

 それでも、なんとかやるしかない。


「で、さっきの話の続きな。俺は、ゴードン様にこう言ったんだよ」




「やります。

俺にどこまで出来るかわかりませんが、やります、白魔法使い」

 はっきりとそう言った俺を、ゴードン様は愉快そうに笑った。

「ほっほ。やはりファナの息子じゃ。自ら火中に飛び込

「そうさせてんのは誰っすか」

「これ、ヨーク。お師匠様になんという口のきき方を」

 リカ様は眉をひそめられたけれど、俺はにひひと笑ってごまかした。ゴードン様は親しみやすすぎた。

「白魔法の基本についてはリカ様に習ったけど……本格的な修行はゴードン様がしてくださるってことですか」

「その必要はない」

 ゴードン様は笑顔のまま言った。

「は?」

「わしらはお主に魔物の潜んでいそうな場所を指示する。お前は其処へ赴き調査をし、もし魔物がいれば退治すれば良い。それが自ずと修行になるであろう」

 ゴードン様の言葉が終わると、ウォル様はもう思念体を消してしまった。

「期待しておるぞ、ヨーク」

そう言い残して、ゴードン様の思念体も消えてしまった。



「ていのいい使いっぱじゃないか」

イーリャが言った。

「言うと思った」

 俺は憮然として答えた。

「それじゃお前、ここはやめるのか?」

「やめない。今まで通りってわけにはいかないけどここの仕事もやるよ。

 魔物は今瘴気を隠してあちこちに潜んでる。探査には時間がかかるし確実なところを掴まなきゃダメだ。それにはゴードン様、リカ様、ウォル様のお力が必要なんだ」

「便利屋兼魔物ハンターってとこか。子ども向けのヒーローものみたいだな」

 守ると言った俺を立てて気安く振る舞ってくれているのだろうか……内心まではわからないものの、俺はイーリャの存外呑気そうな様子に安堵する。

 眠さが限界を迎えたのかミントは尻尾を身体に巻きつけて寝てしまっていた。

 ミントを膝まくらしていたシエラが、顔を上げた。険しいまでに真剣な面持ち。

「ヨーク」

「ん?」

 シエラは蒼い瞳に明らかな決意をたたえて、言った。

「わたし、ヨークの従者になる」

「え!?」

「ヨークが白魔法使いになるなら、わたしはその従者になってヨークを護る」

「シエラ、何言ってんだ、お前が見たのはルフォル社工場でのあの一体だけだろ!? あんなもん小物中の小物だぞ!?

 お前を魔物の前になんか引っぱり出せるわけないだろ!?」

「だけど、ヨーク、わたしは」

「それに白魔法使いは不老、従者契約を結べば危ない目にあいながらそれと同じくらい生きることになるんだぞ?

 お前が危険なことに飛び込んだりしたら、俺は恩のあるじいちゃんやおじさんおばさんに顔向けできない」

 俺が修行をしたのはシエラを守るためなのに、シエラに危ないところに出てこられたら……。

 シエラが安全なところにいてくれないと、憂いなく戦えない。

「……わ」

 俺の言葉にだんだんと頭を下げていったシエラだったが、小さな声で何かを言った。

「ん?」

 顔を近づけると、シエラは、ややあって膝の上のミントの頭をそっとソファに避け、スッと立ち上がった。

「わたしが決めたのよ! 誰にも何も言わせない! ヨークはわたしが護るの‼︎」

 そして、今まで聞いたこともないような声で叫んだ。蒼い瞳に涙をうかべて。

 ソファの上でミントがふにゃ、と寝言を言った。

 俺はシエラの剣幕に気圧されて一歩退いた。





【新たな時代の白魔法使い編、終】



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