第2話





薄暗い裏路地を走って抜ける。







「痛っ、」



バンッとぶつかられた時、ぎゅうとまた胸が痛くなる





最近起きるようになったこの痛みは日に日に増している気がする。




ぶつかった男性が私に何かを差し出していたが私にそんな時間はない




これからその胸の痛みの理由を調べに病院へ行く




今にも泣き出しそうな空に構うことなく走り出し、病院へ向かう






暗雲立ち込める中着いた病院はやけに重々しい雰囲気だった。

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