救済のルシファー (第12回座談会公開済み)
エントリー#13
作品名 救済のルシファー
作者名 @0831
作品URL https://kakuyomu.jp/works/1177354054882704081
作品のキャッチコピー、あらすじ
『僕と勇者の二人旅。』
14歳になった僕は伝説の勇者、レイチェル・クロノスと旅に出る。
魔王を討伐するために。
これは、僕と彼女の二人っきりの旅物語。
作者からの一言、メッセージ
「この作品は伊藤計劃の007シリーズのss作品で「女王陛下の所有物」と「From the Nothing, with Love」に着想を得たものです(ちなみにインディファレンスエンジンという短編集に収録されています)。
ファンタジー風味ですので、ちょっとアレですが宜しくお願いします。」
座談会
ななせ「第十二回の『座談会』をはじめますよー」
七瀬 「マウンドに立ったななせ投手、抜群のトークコントロールで穏やかな立ち上がりを魅せてますね」
ななせ「は?」
七瀬 「おっとトークが乱れた。大観衆の声援にのみ込まれたか? カクヨムには魔物が住んでいるとでもいうのか?」
ななせ「は?」
N氏 「あまり触れてやるなよ。彼はミーハー気質だからな。これから始まるWBCの予選を前にテンションが上がっているんだろう」
ななせ「七瀬さんはサッカーでもボクシングでもオリンピックでも、何でも見てますからね……まぁ、気を取り直して『座談会』に進みましょう。今回の作品は救済のルシファー。作者さんは@0831さん。この企画がはじめましての作者さんですね」
N氏 「SF以外にも、エッセイなども投稿してる作者さんだ。今回投稿してくれた『救済のルシファー』は、SF的なガジェットを用いたファンタジー作品という趣だな」
ななせ「そうですね。世界観を説明すると、『勇者』と『魔王』が存在する世界なんですよね。勇者レイチェルは、新しい魔王が現れるたびに復活をして魔王討伐を行う、ある種のシステム的な存在として登場し――その同行者となる聖者フィルの一人称で物語は進みます。レイチェルは『黄泉がえり』という『擬似的なループ』を繰り返していて、その過程で『意識』というものが消失してます。ここらへんが伊藤計劃氏の『ハーモニー』の『意識』の考えに通じていますね」
N氏 「そう思う。『ハーモニー』の中で、『意識』とは脳内で行われる会議だと説明される。様々な欲求が脳の報酬系と結びついて、異なる欲求を満たすために絶えずせめぎ合いを行っている。その会議であり、仮定――せめぎ合いこそが『意識』と呼ばれるもので、魔王と倒すことのみが目的となり、そのことに一切の疑問を抱かないレイチェルは、『意識』の消失した存在――本当の意味でのシステムといえるだろう」
ななせ「聖者のフィルは、そのことをとても悲しむんですよね。しかし、そんなフィルも実際の所は『擬似的なループ』に巻き込まれていて、物語の最後でそれが判明するんです。救いのない話と言えばそうなんですけど、不思議と読後感は悪くないんですよね。登場人物の全員が優しさをもっているからだとは思うんですけど」
七瀬 「ななせ投手、マウンドで崩れ落ちた―!」
ななせ「うぜー……」
N氏 「ベンチに引っ込んでいろ――『アンドロメダ大星雲打法』」バコーン
七瀬 「ひでぶっ!!」ガクッ
ななせ「ようやく静かになった……。『座談会』のまとめですけど、一万字という短い文字数で上手くまとまった物語でしたね。ファンタジー世界の中に組み込まれたSF的なガジェットもハマっていたように思います。ぜひとも、たくさんの方に読んでもらいたいです。それでは今回の『座談会』はこれで終わります」
N氏 「ゲームセットおおおおおおおおおおお」
ななせ「N氏?」
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